コラム
経過観察=放置ではない
2019年10月29日 公開 / 2019年10月30日更新
レーザー後の色素沈着が見られる時期をじっと耐えるのはなかなかつらいものです。仮に塗り薬を使用して経過をみるにせよ、患者さんにとって経過観察の期間というのは「何もせずにじっと我慢の期間」に等しいものかもしれません。
そうなると患者さんとしてはつい「何か」をしたくなるわけですが、結果的にそれが余計なことになる可能性は決して低くありません。
じつは、経過観察というのはとても意味のあることだと私は思っています。それは、経過観察とは何もしていない期間かもしれませんが、何も起こっていない期間ではないからです。
例えば日焼けした肌がもとの色に戻っていくように、特別何かをしていなくても身体の中では紫外線のダメージから回復しようとする働きが日焼けした直後から日々行なわれています。こうした地道な身体の働きは外からは見えません。その日数が短かろうが長かろうが全く何の働きもない日というのはありません。
慌てて手を出さずにそのままにしておけばよかったのに・・・
レーザーに限らずこうした話はよく見聞きします。
自分の身体を信じて待つということも大事なことだと思います。
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