コラム
刺青治療はなぜ難しいか
2019年10月23日
刺青治療において「消える・消えない」や「跡が残る・残らない」はもちろん重要だと思いますし、そこに医師だけではなく患者さんの関心が集中するのも当然だと思います。
しかし、じつは私の考えは少し違います。
どこが違うかというと、「人に気付かれないようになる」ことが究極の目標ではないかと思っている点です。
仮に何度かレーザー治療をして刺青全体がかなり薄くなったとします。でもよく見るとうっすらでも図柄が分かるので刺青だとバレてしまいました・・・これでは真のゴールとは言えないと思います。
仮に刺青の一部がはっきり残ってしまいましたが幸い黒っぽいアザのように見えます・・・これはOKだと思うのです。
仮に手術で刺青は完全になくなったとします。でも刺青だけを除去したので手術跡の形が不自然で刺青だったことがすぐバレてしまいます・・・これも困ると思います。
仮に元の刺青よりも手術跡は目立つようになりましたが怪我か熱傷の治療跡のように見えます・・・これはある意味OKだと思うのです。
「消える・消えない」だけでは評価し切れない微妙な違いがあるのをお分かりいただけたでしょうか?
こういう課題があるから難しいんだと思います。
関連するコラム
- よくある話 2017-12-11
- いわゆる茶アザ 2017-07-06
- ほくろのルビーレーザーは自由度の高い治療です 2017-09-01
- オシャレもよく考えて、、、 2017-08-25
- 治療機器の名前だけが一人歩きしないために 2017-11-13
コラムのテーマ一覧
カテゴリから記事を探す
木村哲治プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。