いわゆる茶アザ
以前にADM(後天性真皮メラノサイトーシス)についてコラムを書きました。
https://mbp-japan.com/toyama/kamei-clinic/column/1606122/
日常の診療で見かけることが割とあるので決して珍しいものではありません。治療上のポイントは以前のコラムでも述べていますが、何と言ってもADMの最大の特徴はレーザー後の色素沈着がほぼ必ず出るということです。レーザーは繰り返し行なう必要があるので、そのたびに色素沈着というハードルを乗り越えなければいけません。
実際にはこの色素沈着が薄くなるまで数ヶ月かかることも多いので、そのつもりで治療に臨むことになります。ということで、レチノールとハイドロキノンの併用が非常に重要なのです。
具体的にはまず塗り薬による治療を1ヶ月ほどして下準備を整えてからレーザー治療を行ないます。その後はまたしっかりと塗り薬を使います。そして余分な色素沈着がおさまったら再びレーザーをします。この行程を繰り返します。
ADMの治療には専門的な目と根気が必要です。