107.【100年企業編】「安くして」と言わせない!価格競争から永遠に脱出する「独自価値(人肌感)言語化術」

森和吉

森和吉

テーマ:デジタルマーケティング

はじめに、こんにちは。株式会社吉和の森の森和吉です。

前回(第106回)は、日々の忙しさから脱出し、新しいチャレンジの時間を作るための「AIを活用した超・業務断捨離術」についてお話ししました。AIに今日やった業務を客観的に仕分けさせ、無駄な作業をバッサリ削ることで生まれた時間を「人間にしかできない温かいおもてなし」へ集中投球するという内容でしたね。

さて、107回目のテーマは、多くの経営者様が夜も眠れなくなるほど頭を悩ませている「相見積もりと値引き交渉(価格競争)」からの完全脱出です。

「競合他社より1円でも安くしないと契約が取れない」
「お客様から『〇〇さんはもっと安かったよ』と言われて、つい値引きに応じてしまう」

こんな苦しい経営を続けていては、どれだけ働いても会社に利益が残らず、現場も疲弊してしまいます。

今回は、自社が本来持っている「独自の価値やこだわり」をAIで分かりやすく言語化し、お客様から「高くても、あなたにお願いしたい!」と選ばれるノウハウをお伝えします。

なぜお客様は「安くして」と言うのか?


まず、お客様が値引きを要求してくる本当の理由を知っておく必要があります。

お客様が「安くして」と言うのは、決してあなたの会社をいじめたいからではありません。「他社とあなたの会社の違い(価値の差)が分からないから」です。

違いが分からなければ、人は唯一目に見える比較軸である「価格(数字)」で選ぶしかありません。つまり、価格競争に巻き込まれている原因は商品の質ではなく、「自社の独自の価値(人肌感)が言葉としてお客様に伝わっていないこと」にあるのです。

自分では気づけない「独自の価値」をAIで掘り起こす


「森さん、うちには他社に誇れるような特別な技術や特許なんてありませんよ」

そうおっしゃる経営者様が非常に多いのですが、それは大きな間違いです。
あなたが「業界の当たり前」「仕事として当然のこと」として毎日愚直にやっている泥臭い行動の中にこそ、お客様が喉から手が出るほど欲しい「独自の価値(人肌感)」が隠れています。

  • 「工事の前後で、ご近所3軒に必ず笑顔で挨拶回りをする」
  • 「打ち合わせの内容を、その日のうちに手書きの要約メモにしてLINEで送る」
  • 「納品後、3日目・7日目・30日目に必ず『調子はいかがですか?』と声をかける」


自分たちにとっては当たり前すぎて価値だと思っていないことを、自社専用のAI参謀(第82回)に話して言語化してもらうのです。

【AIへの指示文(プロンプト)例】

「当社が現場で日常的に行っているこだわり(例:ご近所への挨拶回り、納品後の定期連絡など)を教えます。これらのお客様視点での価値(安心感、手間が省ける理由、他社との違い)を分かりやすく言語化し、ホームページや見積書に添える『選ばれる理由』として3つの文章にまとめてください」

言葉になった「人肌感の価値」を見積書に添える


AIが言語化してくれた独自の価値を、商談や見積書を渡すタイミングで事前にお客様へお伝えします。

「〇〇様、当社の価格は他社様より少し高く感じられるかもしれません。ですが当社では、工事中のご近所トラブルをゼロにするための事前挨拶や、納品後の〇回の定期点検といった『安心サポート』をすべて標準で含めております」

このように、「なぜこの価格なのか」という人肌感の根拠(ストーリー)を言葉にして示すだけで、お客様の頭の中からは「値引き」という選択肢が消え去ります。お客様は単に作業を買うのではなく、その裏にある「安心と誠実さ」にお金を払っているからです。

「安さ」ではなく「価値」で選ばれる誇りを持とう


価格を下げて取った仕事は、お互いに幸せになりません。
利益が減って苦しくなるだけでなく、安さだけで選ぶお客様ほどクレームが多くなりがちだからです。

逆に、自社の独自の価値(人肌感)をしっかり言葉にして伝え、適正価格で契約してくださるお客様は、あなたの会社を尊重し、末永く良い関係(ファン)でいてくださいます。

「安く売る」のをやめ、「価値を正しく伝える」。この一歩を踏み出すことで、あなたの会社の利益率は劇的に改善し、働くスタッフも自分の仕事に強い誇りを持てるようになります。

今回の実践ポイント


  1. 「安くして」と言われるのは、他社との「価値の違い」が伝わっていない証拠
  2. 日常で当たり前にやっている丁寧な行動(人肌感)をAIで「独自の価値」に言語化する
  3. 見積書や商談で「なぜこの価格なのか(安心の根拠)」をストーリーで伝える


あなたとスタッフが日々現場で注いでいる誠意や優しさは、間違いなく素晴らしい価値を持っています。

まずは今日、自分たちが「当たり前にやっている気配り」を1つ思い浮かべ、AIに「これってお客様にとってどんな価値がある?」と聞いてみることから始めてみませんか?

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