51.【超・実践編】仕事が激減した町工場が、1本の「スマホ動画」で直請け新規開拓に成功した舞台裏
はじめに、こんにちは。株式会社吉和の森の森和吉です。
前回(第81回)からは新章がスタートし、社長の作業時間を10分の1に減らしながら、成果を10倍に跳ね上げる「AIと人肌感のハイブリッドマーケティング」についてお話ししました。AIに文章をゼロから丸投げして冷たいコピペ記事を作るのではなく、社長の生の音声や体験(人肌感)をAIに渡して爆速で整形させることこそが、本当の使い方だという内容でしたね。
さて、今回はそのAI活用をさらに一歩進め、現場で毎日使える「自社専用のAI営業参謀(パートナー)」を無料で社内に作る方法をお伝えします。
「ChatGPTを使ってみたけれど、一般的な回答ばかりで自社のビジネスには使えない」
「いちいち『うちは〇〇業で、ターゲットは〇〇で…』と毎回前提条件を説明するのが面倒くさい」
そう感じて諦めてしまった経営者様は、非常にもったいないことをしています。実は、ChatGPTに「自社の強み」や「お客様のリアルな悩み」をあらかじめ教えて記憶させておくだけで、あなた以上に自社の魅力と顧客心理を理解した「優秀な専属マーケター」が、24時間不眠不休でサポートしてくれる状態を作ることができるのです。
今回は、難しいプログラミングや専門知識ゼロでできる、ChatGPTのカスタマイズ技術をお伝えします。
AIが「使えない」理由は、自社の情報を渡していないから
なぜ、一般的なChatGPTの回答はどこかフワッとしていて現場で使えないのでしょうか。
理由はシンプルです。AIは世界中の膨大なデータを知っていますが、「あなたの会社の強み」や「あなたが大切にしている理念」「お客様の生々しい悩み」をまだ何一つ知らないからです。
見知らぬ新入社員に突然「何か面白いブログ記事書いて」と頼んでも、良い記事が書けるはずがありませんよね。それと同じです。
必要なのは、AIに「自社専用の取扱説明書(コンテキスト)」を一度だけ読み込ませることなのです。
10分で完成!「自社専用AI参謀」を作る3つの設定ステップ
ChatGPT(無料版でも可能)の共通設定画面(カスタム指示・Custom Instructions)に、以下の3つの情報をコピペして入力しておくだけで、AIは一瞬で「自社の専属参謀」へと覚醒します。
【ステップ1:会社の「役割と理念」を教える】
「あなたは株式会社吉和の森の優秀な専属Webマーケターです。当社の理念は『デジタルと温かい人肌感の融合』であり、売り込みではなくお客様の不安を先回りして解消することを第一としています」
【ステップ2:自社の「強みと商品」を教える】
「当社の強みは、〇〇(例:創業50年の職人技術、24時間以内の爆速レスポンス)です。主な商品は〇〇で、競合他社との違いは〇〇です」
【ステップ3:一番助けたい「お客様の悩み」を教える】
「当社のメインのお客様は〇〇(例:築30年以上の自宅の雨漏りに悩む50代の専業主婦)です。お客様が一番抱えている不安は〇〇で、契約前に迷う理由は〇〇です」
「専用AI参謀」ができると、日常業務がどう変わるか?
この設定を一度済ませてしまえば、次回からあなたが簡単な質問を投げるだけで、AIは「吉和の森の専属参謀」として完璧な回答を返してくれるようになります。
例1(ブログやSNSのアイデア出し)
「雨漏りで悩んでいる主婦の方に向けて、今週書くべきブログの切り口を5つ考えて」と一言頼むだけで、顧客の不安に寄り添った素晴らしい記事構成案を一瞬で出してくれます。
例2(相見積もりへの切り返し)
「他社より20万円高いと言われた。どう角を立てずに価値を伝えればいい?」と相談すれば、第72回でお伝えしたような「選定比較表」のアイデアや、誠実な言葉選びを即座に提案してくれます。
AIは経営者の「孤独」を解消する最高の相棒
経営者は常に孤独です。「この提案でいいのだろうか」「この価格設定で失敗しないだろうか」と、日々一人で頭を抱えています。
しかし、自社のことやお客様のことを誰よりも理解した「専用AI参謀」がスマホの中にいれば、いつでも、どんな小さな悩みでも、24時間即座に相談相手になってくれます。
「AIに使われる」のではなく、「自社の思想を吹き込んだ相棒として使いこなす」。この一歩を踏み出すだけで、あなたの経営のスピードと精度は劇的に進化します。
今回の実践ポイント
- ChatGPTの設定画面(カスタム指示)を開いてみる
- 「会社の理念」「自社の強み」「お客様の悩み」の3つをAIに読み込ませる
- 完成したAI参謀に、明日からの商談や発信の相談を投げかけてみる
パソコン作業が得意である必要はありません。大切なのは「うちの会社はこういう想いで、こんなお客様を救いたいんだ」という経営者自身の熱い情熱(人肌感)です。その情熱をAIに渡して、最高の相棒を育ててみてください。


