21.LTVを科学する~育毛剤が店舗販売よりサブスクで6倍稼げる理由
はじめに、こんにちは。株式会社吉和の森の森和吉です。
前回(第96回)は、「AI×人肌感」の仕組みを無理なくチームに定着させるために、ガチガチのマニュアルを捨て、社長自身が肩の力を抜いて「心の余白」を作ることが大切だというお話をしました。
さて、チームもゆるやかに回り始め、いざ「ホームページやSNS、ニュースレター(第90回)で発信を続けよう!」となったとき、多くの経営者様や現場スタッフが再びぶつかるのが、「毎日投稿するネタがない」「書くためにパソコンの前に座るのが苦痛だ」というネタ切れの壁です。
「今日は何を書こうか…」と白い画面を見つめて1時間悩む。これは一番エネルギーを消耗しますし、何より楽しくありませんよね。
今回は、発信のために特別な時間を作るのをすっぱりやめ、日々の仕事の「ついで」だけでネタを無限に生み出す、ゆるくて長続きするノウハウをお伝えします。
「発信するネタ」を探すな、「日常の痕跡」を拾え
まず、発信に対するハードルをぐっと下げましょう。
多くの人が「世の中の役に立つ素晴らしいノウハウを書かなきゃ」と意気込んでしまいますが、お客様が本当に見たいのは、そんな教科書のような文章ではありません。
あなたが普段、現場や事務所で当たり前にやっている「泥臭い日常のひとコマ(痕跡)」です。
- 「現場に着いて、まず最初に靴を綺麗に揃えた瞬間」
- 「お客様からいただいたお菓子を、事務所でスタッフと美味しく分けている風景」
- 「商品に傷がないか、真剣な目でチェックしている職人の手元」
あなたにとっては「息をするのと同じくらい当たり前の日常」であっても、外のお客様から見れば、それこそが「この会社は安心できる」「丁寧に仕事をしてくれそうだ」と感じる宝物(人肌感)なのです。
発信が勝手に溜まる「3つのついで習慣」
特別な作業は一切不要です。明日からの仕事に、次の3つの「ついで」をくっつけるだけでネタ切れは永久にゼロになります。
1.移動や移動直後の「ついで音声メモ」(1分)
お客様との打ち合わせが終わって車に乗った瞬間、あるいは事務所に戻る歩きながら、スマホの音声入力に向かってつぶやきます。
「今日〇〇様から『エアコンの音が気になる』って相談されたな。うちの〇〇君がフィルター掃除のアドバイスをしたらすごく喜ばれた」
1分喋ってメモに残すだけ。これを第81〜82回で覚えた「AI参謀」に渡せば、一瞬で立派なブログ記事やSNS文案に化けてくれます。
2.現場チェックの「ついでパシャリ」(5秒)
現場を歩くとき、スマホのカメラを起動したまま歩きます。
綺麗な仕上がり、掃除された床、スタッフの真剣な顔。気になったところを無心で「カシャッ」と撮って保存しておくだけです。第84〜85回の画像補正やショート動画の素材として、後からいくらでも使い回せます。
3.質問に答えた「ついでにコピペ」(10秒)
メールや公式LINEで、お客様からの質問に回答した文章(「〇〇のお手入れは〜」など)を、そのまま「発信ネタフォルダ」にコピペしておきます。
一人のお客様が疑問に思ったことは、画面の向こうにいる100人の見込み客も同じように疑問に思っていることです。これ以上「刺さるQ&Aコンテンツ」はありません。
「作ろう」とせず、「ダダ漏れ」させよう
発信を長く楽しく続けるコツは、コンテンツを「気合いを入れて作る」のをやめ、自社の日常や人肌感を「自然とダダ漏れさせる」という感覚を持つことです。
頑張って作った100点の広告文よりも、日常がつい漏れ出てしまった60点の写真や文章の方が、読み手には100倍温かく伝わります。
「ついで」に素材を拾い、下準備は「AI」に任せ、最後の仕上げだけ「自分の言葉」をひとふりする。
この脱力したスタイルを一度身につけてしまえば、発信は「苦痛な業務」から「日々の記録を楽しむ趣味」へと変わっていきますよ。
今回の実践ポイント
- 「素晴らしいノウハウ」を書こうとせず、現場の何気ない日常を拾う
- 「移動中の音声メモ」「現場のついで写真」「メール回答のコピペ」を習慣にする
- 発信を「作る」のではなく、自社の温かい雰囲気を「ダダ漏れ」させる
今日も現場や事務所で、あなたとスタッフは素晴らしい仕事を重ねているはずです。
まずは次の移動中、スマホの音声入力に「今日嬉しかったこと」を15秒だけ喋ってみることから、ゆるっと始めてみませんか?


