36.【番外知識】「聞いたことはある」では済まされない!現代マーケティング用語の基本
はじめに、こんにちは。株式会社吉和の森の森和吉です。
前回(第37回)は、中小企業の経営者が今すぐ取り組むべき「ショート動画集客」についてお話ししました。再生回数という「数」を追うのではなく、スマートフォン1台で経営者自身の「熱量」を伝えることで、たった1人の濃い見込み客を狙い撃ちにするという内容でしたね。
動画を見て「この社長、良さそうだな」「一度話を聞いてみたいな」と感じたお客様は、次に必ずあなたの会社のホームページを訪れます。
しかし、ここで多くの企業が「最大の罠」にハマってしまいます。せっかく動画で胸を熱くしたお客様が、ホームページに来た途端にスーッと冷めて帰ってしまう(離脱してしまう)のです。今回は、その原因と、2026年現在の最新の解決策についてお伝えします。
せっかくの熱量を冷ます「ホームページの迷路」
なぜ、動画から来たお客様は逃げてしまうのでしょうか?
理由はシンプルです。ホームページが「迷路」のようになっていて、次に何をすればいいのか分からないからです。
動画で気持ちが高まっているお客様は、「いますぐ何かしらのアクションを起こしたい」と思っています。それなのに、ホームページを開いた瞬間に、
- 会社概要や最新ニュースなど、関係のない情報が目に入る
- 「お問い合わせ」のボタンがどこにあるか分からない
- ようやく見つけたフォームが、20項目も入力させる堅苦しいものだった
これでは、お腹がペコペコで入ったレストランで、なかなかメニューが出てこず、注文方法も分からないようなものです。お客様は面倒になって、すぐにページを閉じてしまいます。
導線設計の極意は「ゴールを1つに絞る」こと
デジタルマーケティング(第31回)において、ホームページにやってきたお客様を迷わせないための鉄則は、「1ページにつき、お客様に取ってほしい行動(ゴール)を1つに絞る」ことです。
あれもこれもと欲張って、「資料請求はこちら」「メルマガ登録はこちら」「お電話はこちら」「お問い合わせフォームはこちら」とボタンを並べてはいけません。人間は、選択肢が多すぎると「選ばない(行動しない)」という決定を下してしまうからです。
動画から来たお客様に対しては、まず「最もハードルが低く、価値を感じてもらえるゴール」を1つだけ、分かりやすく提示してください。
例えば、BtoBの企業であれば「30分無料オンライン個別相談」、店舗型のビジネスであれば「LINEからの簡単予約」といった具合です。
最新の受け皿は、メールフォームではなくLINEやチャット
さらに、2026年現在のトレンドとして押さえておきたいのが、お客様との「接点の持たせ方」です。
今の時代、見込み客は「メールアドレスを入力して、数日後に返信が来るのを待つ」というタイムラグを嫌います。また、見ず知らずの会社にいきなり名前や住所、電話番号を教えるのは心理的ハードルが高いものです。
そこで強力な武器になるのが、「LINE公式アカウント」や「Webサイト上のチャットボット」の活用です。
「メールで問い合わせる」のは敷居が高くても、「LINEで友達追加して、一言質問を送る」だけであれば、お客様は驚くほど気軽に動いてくれます。第20回でお話しした「人肌感」をここでも意識し、LINEの登録画面には「私(社長)が直接お返事します!」と一言添えておくだけで、登録率は劇的に跳ね上がります。
一度LINEで繋がってしまえば、第36回でお話しした「見込み客の育成(ナーチャリング)」も、メールマガジンより高い開封率でスムーズに行うことができるようになります。
さいごに
デジタルマーケティングの導線設計と聞くと、難しそうなITの仕組みに思えるかもしれません。しかしその本質は、リアルな店舗での「おもてなし」と全く同じです。
雨の中、わざわざお店に来てくれたお客様に対して、一番見やすい席をご案内し、すぐに温かいお茶をお出しする。ホームページの導線設計とは、まさにその気配りを画面上で表現することなのです。
あなたの会社のホームページは、動画を見てワクワクしながら来てくれたお客様を、迷わせずに温かく迎え入れる準備ができていますか? ぜひ一度、スマホ片手に「お客様の視点」で自社のサイトをチェックしてみてください。


