“距離の壁”を超えて高度医療を実現する遠隔医療サービス
遠隔画像診断では、画像を読影してレポートを返すだけではなく、緊急性の高い所見を認めた際に、いかに迅速に医療機関へ情報を届けるかも重要です。
先日、保険医療機関間連携による遠隔画像診断において、頭部MRIを担当した読影医から「動脈瘤破裂およびくも膜下出血を疑う所見があり、念のため病院へ連絡してほしい」と緊急連絡が入りました。
事務局から依頼元の医療機関へ直ちに確認したところ、患者さんはすでに大学病院へ移送されていることが確認でき、その旨を読影医にもフィードバックしました。
この事例では、依頼元の医師がすでに適切な対応を開始していました。しかし、遠隔地で画像を確認する読影医が「重要所見を見つけたらレポートを返して終了」ではなく、必要に応じて依頼元へ確実に伝達する仕組みを持つことには大きな意味があります。
保険医療機関間で連携する遠隔画像診断では、システムで画像と読影結果をつなぐだけでなく、「読影医―事務局―依頼元医療機関」の緊急連絡体制をあらかじめ整備しておくことが重要です。
遠隔画像診断の価値は、距離を越えて画像を読むことだけではありません。緊急時にも医療機関同士が確実につながり、必要な情報を迅速に共有できる運用体制まで含めて構築することが、安心できる医療連携につながると考えています。


