ビルにおける機械監視警備のエアーポケット
みなさん、こんにちは。
あっという間に今年も終わろうとしています。
先日まで暑くて汗を流していたような気がしますが、早いですね。
さて今年は、首都圏及び周辺部における各種相談、調査、点検依頼の中で、3.11震災後でしたので耐震性などについて、専門的な見地からの調査依頼が多くありました。
今回はその中でオーナーさん了解の元、某ビルの外壁タイル部調査について報告します。
当ビルは「特殊建築物等定期調査報告」に基づく調査でした。形態は、4スパン×4スパンの正方形を主体とするSRC造高層部と片面にRC造低層部が付属するものです。
調査は目視にてクラック発生が確認された為、ゴンドラ利用によりタイル全数の打診調査にて行われました。結果、低層部のみ各種クラックが確認され、高層部については問題ありませんでした。また、浮き状の部分も見当たりませんでした。
このような結果となった要因は、高層部外壁は打込みタイルのプレキャストパネルを採用していて、取付部に柔軟性があった事、対して低層部は現場貼り工法であったことの違いによるものと考えられます。
今後クラック部については雨水の侵入などにより劣化が進行しますので、オーナーには各種目地シールの打替えも含めて、外壁全体の修理計画をすすめていただく事となりました。
某ビルでは、建設時に将来の事を考えて利用したタイルその他材料が一定数保管されており、他所で時々見られる外壁タイルの色違いの心配が不要でした。一般的には材料保管の例は少ないものと思われます。当ビルのデベロッパーが設計事務所を母体とする会社であった事が、材料保管につながりました。
株式会社東拓企画
http://www.totakukikaku.jp