居住者によるマンションの維持管理⑫
みなさん、こんにちわ。
今回はいつもの点検についてはお休みさせていただき、
3.11~地震が、あるマンションに及ぼした被害~について報告します。
このマンションは、耐震上、構造的に縁を切って2棟から成り立っています。この離れている部分は、エキスパンジョイント金物にて表面上、床・壁・天井共につながっています。
しかし、残念なことに、各々の基礎の支持工法が違っていたため片方の棟は15ミリほど全体的に沈下してしまいました。
結果、沈下による被害は、床部分のエキスパンション金物に歪みが生じたことのみでした。
(沈下による各設備配管への影響の報告もなく、揺れによる他の金物への影響もありませんでした)
その他の被害は、上階で壁中のセパレーターが2本飛び出したこと、外廊下側の各所の窓周り下部のモルタルづめ部分とコンクリートとの境目にクラックが生じたこと等でした。
理事の方のお話では、「近隣では、外壁タイルの落ちたところもあったが、当マンションでは無く、この程度の事で済み助かった。今後の大規模改修にあたっては外壁部分の調査には念を入れて行い、工事に入りたい。」とのことでしたので、屋上パラペット天端にはクラックが多く発生しているので既製のアルミ笠木を、同様にタイル張りとなっている斜壁部分には既製の横葺きアルミ屋根を採用してカバーしてしまうことを勧めました。
株式会社東拓企画
http://www.totakukikaku.jp