分譲マンションと民泊問題
みなさん、こんにちは。
朝晩肌寒く秋めいてきましたね。
さて本日は現場での確認ポイントをお話していきたいと思います。
1、消化設備について
消化設備と一概に言っても結構いろいろな設備があります。消火器・屋内消火
栓・スプリンクラー・ハロゲン化物消火設備等です。
この中で皆さんが目視で簡単に出来る物は消火器でしょう。消火器にも種類が
ありますが、一般的には「ABC粉末消火器」と呼ばれる粉末の薬剤が放出される
タイプかと思います。
ここで2つ確認、
<外観で特に底の部分が錆びていないかをよく確認しましょう>
消火器は常に圧が掛かっており、使用時に底が抜けて消火器本体が飛び跳ね、顔面等
に当たり死亡した事例があります。
<消防設備点検時の点検済みシールを確認しましょう>
消火器の耐用年数は8年です。消防設備点検時に点検業者が確認して問題が無ければ
点検済みのシールを貼ってきます。
2、避難について
避難設備には、避難はしご、救助袋、オリロー、誘導灯等があります。
さて、確認!
<サビや球切れがないか?>
避難はしごは錆びていないか、誘導灯は球切れしていないか確認しておきましょう
また、避難経路については
<障害物がないか確認>
屋内・屋外の非常階段を確認し、途中に障害物がないか、防火扉等がある場合は、
正常に作動するために障害物が置かれていないか、バルコニー(区分所有法では
共用部になります)も避難経路となりますので、居住者が植木鉢や物置等でふさ
いでいないかも確認してみてください。
さて次は避難場所についてですが・・・
一般的に「一時避難場所」「広域避難場所」「収容避難場所」の三種類があります。
一時避難場所とは、一時的に避難できる広場・公園・空地などで、主に近隣の場所が
指定されています。
広域避難場所は、災害発生で大規模な避難を要する場合に、十分な条件を有する公園
・学校などが指定されています。この広域避難場所までに至る安全な道順を「避難路
」として指定しています。実際に歩いて確認してみましょう。
収容避難場所とは、自然災害等で当面マンションでは生活ができず、継続して宿泊・
食事等の生活機能を提供できる場所です。
※いずれも各町内会や自治体が指定しており、消防計画にも記載されているかと思い
ますが、地域によって名称や用途が多少異なります。
3、非常品の備蓄
初回の時にも話させて頂きましたが、現在の所マンションでは非常品の備蓄までを
計画的に行っているところは少ないようです。これには、資金的な問題(管理費の値
上げ)や保管場所がないなどの諸事情もあるようです。しかし、非常時を考えますと
備蓄できればベストですよね。
<<備蓄のポイント>>
① 飲料水や乾パン等の消費期限に気をつける。
② 一箇所にまとめて保管せず、できればいくつかの階層をブロックに分けて
ブロック毎に保管する(高層階になればなるほどその必要性が増すと思います。
場所などの問題で不可能なときは、ブロック毎にあらかじめ人員を配置して、
バケツリレー方式で受け渡しができるようにしておくのも一つの方法です)
③ 無いと非常に困るのがトイレです。災害時においては、数日間マンション
独自で対応しなければならないことも考えられます。簡易式のトイレベンチャー
等準備ができるといいですね。
4、住宅用火災警報器の義務化について
消防法及び市町村条例によりすべての住宅に火災警報器等の設置が義務付けられ
ました。住居内(専有部)において新築物件については「建築主」、既存物件に
ついては「入居者」に設置義務があります。覚えておきましょう。
今日も長くなりましたので、この辺で。
来週はコミュニティーについてお話します。
株式会社東拓企画
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