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◇清野医療システムカレッジ構想 第14報 ◇ 清野鍼灸治療システムコースは鍼灸学部・医学部学生や鍼灸治療を学びたい医師や海外で鍼灸治療を行っている医療従事者を対象に「初歩の初歩クラス」を創設します

清野充典

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テーマ:お知らせ

◇清野医療システムカレッジ構想 第14報 ◇ 清野鍼灸治療システムコースは鍼灸学部・医学部学生や鍼灸治療を学びたい医師や海外で鍼灸治療を行っている医療従事者を対象に「初歩の初歩クラス」を増設します

 2024年4月27日より、清野鍼灸治療システムコース全クラス(初心者・初級者・中級者・上級者)の講義項目を紹介して来ました。清野鍼灸治療システムを理解するために十分なカリキュラムだと考えていますが、患者様に喜んで戴ける治療成績を上げられるかは、鍼灸医術にかかっています。つまり、どのような理論を駆使しても、「気持ち良い鍼治療」「心地良い灸治療」をすることが出来なければ、効果を出すのは難しいということです。
 言い方を変えると「痛くない鍼治療」「熱くない灸治療」が出来なければ、鍼灸師としてやって行くことは難しいと考えています。そこで、清野鍼灸治療システムコースは、鍼灸学部・専門学校や医学部の学生、鍼灸治療を学びたい医師や海外で鍼灸治療を行っている医療従事者を対象に「初歩の初歩クラス」を増設することにしました。これまで紹介した4クラスに加えて合計5クラス開講します。
 「痛くない鍼治療」や「熱くない灸治療」を学びたい学生さん、はりが痛い、お灸が熱いと言われて悩んでいる経験が浅い先生、「気持ち良い鍼治療」や「心地良い灸治療」を体得したい鍼灸師や医師は、鍼灸治療を初歩の初歩から学んでみませんか。学校を卒業した後、師匠に付くことなく独学で10年以上経過している人にも、是非ご参加戴きたく思います。私の師匠は、名人と言われた岡田明裕先生です。
 ただし、このクラスを受講するのは任意です。「初歩の初歩クラス」を学んでいなくても、初心者クラスの受講は可能です。
 「初歩の初歩クラス」のカリキュラムは、以下の通りです。

〇初歩の初歩クラス(全6回)

 初歩の初歩クラスは、鍼術、灸術を行う際に必要な道具(針、針管、艾、線香等)の知識、基本動作を学習するクラスです。治療を行う際に最も重要なことは、一定水準以上の技術です。鍼灸学部や専門学校の学生さん、臨床経験1~3年目の先生に学んで戴きたいカリキュラムです。臨床経験が長い先生で、基本技術を学んだことがないという医師、歯科医師、海外で鍼灸治療を行っている医療従事者におすすめです。

第1回 鍼の刺し方を学びましょう
(1)前揉捻の仕方を学びましょう
(2)押手の作り方を学びましょう 
  1)満月の押手を練習しましょう
  2)押手の固定圧を均等にする方法を練習しましょう
(3)針の立て方を学びましょう
  1)管鍼法による立て方を練習しましょう
   ①針管の立て方を練習しましょう
   ②針の立て方を練習しましょう
   ③排管の仕方を練習しましょう
  2)捻鍼法による立て方を練習しましょう
   ①針の長さを選びましょう
   ②刺入場所を押手の第2指(人差し指)で明確にしましょう
   ③刺入場所に針の先端を置きましょう
   ④針の上に押手の母指を載せましょう
   ⑤針を立てましょう
(4)弾入の仕方を学びましょう
  1)第2指(示指)は第3指(中指)と触れ合うようにして打ち下ろしましょう
  2)針柄が当たる部分は指腹の中央よりやや前方にしましょう
  3)針管は叩かないようにしましょう
  4)弾入について学びましょう
  5)切皮について学びましょう
  6)弾入の回数について学びましょう
(5)針の硬さによる違いを学びましょう
  1)金針の弾力を知りましょう
  2)銀針の弾力を知りましょう
  3)ステンレス針の弾力を知りましょう
(6)抜鍼方法を学びましょう
  1)運鍼後の抜鍼法を学びましょう
  2)置鍼法後の抜鍼法を学びましょう
(7)後揉捻の仕方を学びましょう
(8)刺鍼するときの姿勢を体得しましょう
(9)刺鍼する姿をビデオに撮影して送り返してください
(10)鍼術よもやま話 管鍼法の創始者は杉山和一ではない!? 誰の発明??

第2回 灸の据え方を学びましょう
(1)艾炷の作り方を学びましょう
 1)持手(もちて・新設語)の練習をしましょう
  ➀撚手(新設語)(よりで)を練習しましょう 
  ②抑手(新設語)(おさえで)を練習しましょう
  ③撮手(新設語)(つまみで)を練習しましょう
(2)お灸の据え方を学びましょう
 1)付手(新設語)(つけで)を練習しましょう
 2)消手(新設語)(けしで)を練習しましょう 
 3)除手(新設語)(のぞきて・燼余(じんよ)の取り去り方)を練習しましょう  
(3)線香の種類を学びましょう
(4)艾の種類を学びましょう
(5)施灸するときの姿勢を体得しましょう
(6)施灸する姿をビデオに撮影して送り返してください

第3回 鍼治療の道具に慣れましょう
(1)針の硬さに慣れましょう
 1)針の弾力を比べてみましょう
  ➀ステンレス針
  ②銀針
  ③金針
  ④アルミ針等
 2)曲がった針を伸ばしてみましょう
 3)針体が針柄から抜けないか確認してみましょう
 4)針先の変形を調べてみましょう
 5)針先の変形を治してみましょう
 6)銀針・金針の錆をとる方法を経験してみましょう
 7)針の磨き方を経験してみましょう
(2)針管の違いを知りましょう
 1)針管の長さを知りましょう
 2)針管の特徴を知りましょう
 3)針管から飛び出る針柄の長さを知りましょう 
(3)針管の水滴を除去する方法を知りましょう
(4)柔らかい針(金針・銀針・銅針等)の滅菌方法を知りましょう
(5)硬い針(ステンレス針・鉄針等)の滅菌方法を知りましょう

第4回 艾の手入れ方法を学びましょう
(1)艾の事を知りましょう
 1)艾は蓬(よもぎ)葉の裏にある繊毛を集めたものです
 2)上質艾を作っているのは日本です
 3)艾の作り方を知りましょう
 4)艾の種類を知りましょう
(2)艾の保存方法を覚えましょう
 1)艾は多湿が苦手です
 2)すぐ使用しない艾は和紙袋に入れて吊るしておきましょう
 3)艾は定期的に陰干ししましょう
 4)乾燥剤を使用するのも対策の一つです
(3)艾よもやま話
 1)艾を戦時中は導火線にしていた!?
 2)艾工場が減った訳は!?
 3)艾の製造が危ない!?

第5回 術者がするべき訓練法を学びましょう
(1)鍼術の上達法 ~刺手・押手は手首や指の柔軟性が大切~
 1)手首の体操
 2)鍼枕の利用方法
 3)針柄を常に持ち歩く
 4)針管を常に持ち歩き片手挿管をする
 5)指を叩いて弾入の練習をする
 6)指を持って送り込み刺法と捻撚刺法の練習をする
 7)小児鍼上達のため車手(あん摩術)の手技を練習する
 8)あん摩術の曲手(突き手や手拳叩打等)の手技を練習する
(2)灸術の上達法 ~撚手・撮手は艾を把持する力加減が大切~
 1)米粒を箸でつまむ練習をする
 2)艾を連続して早く捻る練習をする 
 3)連続して作った艾炷に火を付ける動作を繰り返し練習する 
 4)小・中・大の艾炷をリズム良く連続して作る練習をする
 5)線香に艾炷がまとわりつかない練習をする
 6)持手の動作を練習する
 7)手に汗をかかない呼吸の仕方を訓練する
 8)針頭灸や温熱灸(新設語)の燼余(じんよ)を取り除く方法
燼余:燃え滓(かす)のこと

第6回 はやる方法を学びましょう
(1)医療は営業です
 1)金銭のやり取りをしている以上患者様はお客様!!
 2)電話応対はとても大切です
 3)笑顔で迎えましょう
(2)治療院は清潔さを保ちましょう
 1)トイレを清潔に保ちましょう
 2)待合室は整理整頓が大切です
 3)玄関は治療院の雰囲気を左右します
(3)患者さんは待たせない努力をしましょう
 1)辛さを伴う患者様のことを考えましょう
 2)待ち時間は長くても10分です
 3)声掛けは大切です
(4)治療時間を短くする努力をしましょう 
 1)治療時間は60分を超えないようにしましょう
 2)治療時間は30分以内を目指しましょう
 3)治療時間を短くするポイントを学びましょう
(5)患者さんの話を良く聞きましょう
 1)始めの15秒が大切です
 2)世間話はなるべく短くしましょう
 3)病態を把握するための会話が重要です
(6)医者はお金をもらってもお礼を言わない職業です
 1)患者様は命を預けています
 2)真摯な態度で毎日診療しましょう
 3)治療計画を示しましょう
 
初歩の初歩クラスは、
はりが痛いと言われる
鍼治療が効いた実感を持てない
お灸が熱いと言われる
大きなお灸の跡が付く
お灸をするとすぐ水ぶくれが出来る
など、自信を持って鍼灸治療を行えない人が対象です。学校で教わっただけで、師匠に付いて教わったことがない、鍼灸術の伝統を学ぶ機会がなかったという人は、ご参加戴きたく思います。どんな知識を学んでも、技術がなければ効果は期待出来ません。基本動作を繰り返し練習すれば、技術を備えた臨床家になれます。鍼灸治療を始めたい医師、日本の鍼灸治療を学びたい海外で鍼灸治療を行っているの医療従事者にもおすすめです。

◇清野医療システムカレッジ構想 第6報 ◇ 清野鍼灸治療システムコースのシラバスを作成しました 初心者クラス(全1回)開催は2025年度以降に変更します https://mbp-japan.com/tokyo/seino-1987/column/5160069/

◇清野医療システムカレッジ構想 第8報 ◇ 清野鍼灸治療システムコース初心者クラス(全1回)の講義項目を紹介します https://mbp-japan.com/tokyo/seino-1987/column/5160692/

◇清野医療システムカレッジ構想 第9報 ◇ 清野鍼灸治療システムコース初級者クラス(全3回)の講義項目を紹介します https://mbp-japan.com/tokyo/seino-1987/column/5160693/

◇清野医療システムカレッジ構想 第10報 ◇ 清野鍼灸治療システムコース中級者クラス(全4回)の講義項目を紹介します
https://mbp-japan.com/tokyo/seino-1987/column/5160700/

◇清野医療システムカレッジ構想 第11報 ◇ 清野鍼灸治療システムコース上級者クラス(全5回)の講義項目を紹介します
https://mbp-japan.com/tokyo/seino-1987/column/5160761/

◇清野医療システムカレッジ構想 第12報 ◇ 清野鍼灸治療システムコース臨床者クラス(全4回)の講義項目を紹介します
https://mbp-japan.com/tokyo/seino-1987/column/5161126/

◇清野医療システムカレッジ構想 第13報 ◇ 清野鍼灸治療システムコース指導者クラス(全3回)の講義項目を紹介します

 清野医療システムの基本思想は、2022年11月15日にが出版された『応用細胞補完代替医療学・第2巻 -健康を補完代替医療に求めて-』の中に、書いてあります、論文名は、「東洋医療と⻄洋医療を融合するための病態分析法 −医療現場で治療法を選択する際に必要な共通の基本思想−」です。 https://taiyo-g.com/shousai293.html
ご興味がありましたら、ご覧戴きたく思います。

令和6年(2024年)5月17日(金)
 東京・調布 清野鍼灸整骨院
  院長 清野充典 記

清野鍼灸整骨院は1946年(昭和21年)創業78年目
※清野鍼灸整骨院の前身である「清野治療所」は瘀血吸圧治療法を主体とした治療院として1946年(昭和21年)に開業しました。清野鍼灸整骨院は、「瘀血吸圧治療法」を専門に治療できる全国で数少ない医療機関です

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清野充典(鍼灸師)

清野鍼灸整骨院

 患者さんと後進のために鍼灸を極めるべく、臨床現場と研究活動に全精力を注ぎこんでいます。西洋医学の融合、診療方法の体系化で、鍼灸の高い成果を導いています。論文発表や海外での鍼灸師育成の実績も多数。

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