お母さんのための子育て学 3 「逆子を治す時期(逆子にならないためには)」
清野鍼灸整骨院HP http://seino-1987.jp/html/
こんにちは、京王線新宿駅から特急2駅目約15分の調布駅東口北側目前にある清野鍼灸整骨院の院長清野充典です。当院は、京王線調布駅前で、鍼灸治療、柔道整復治療、瘀血治療、ヨーガ治療等の東洋医学に基づいた医療を、最新の医学と最先端の医術を基に、診療を行っています。
今日は、『お母さんのための子育て学』についての話です。テーマは、「離乳食と蕁麻疹」です。
ベビー用品売り場に行くといろんな種類の離乳食が売っています。キャンプや旅行に行っても大丈夫。月だって行けそうです。戦後、欧米の思想が反映され生後半年を過ぎたら離乳食を食べましょうと言う医師や出版物が増えました。今ではそれが当然と思っている人が大半でしょう。もしかしたら99.9999……%そうかもしれません。その結果出てきた現象が蕁麻疹です。
戦前までは1年以上母乳で育てていました。栄養が不足しているお母さんの場合は砂糖水などで補給していましたが、戦後の貧困さが離乳食に拍車をかけたのだろうと私は考えています。 生後半年という時期は、固形物や母乳以外のものを受け入れるほどまだ内臓が成長していません。母児免疫による保護期間が終了すると、自分の力だけで体内に入る物を処理しなくてはなりません。毒性のない食品はありませんから、母乳以外のものを体内に入れと、その処理に体力を必要とします。体内処理が追いつかないときに生じる現象が、蕁麻疹です。栄養を補充しようと離乳食を与えれば与えるほど、赤ちゃんの小さな内臓、特に肝臓や腎臓の働きが大きく崩れ、ついには体外に排泄できなくなります。その結果でてくる現象が蕁麻疹だと考えます。
現在医学に基づく医療では、蕁麻疹に対して塗り薬を使用する傾向にあります。その中でも、ステロイドが入っている薬を使用すると、すぐに湿疹は解消されますが、薬の効用が切れるとさらに悪化する事があります。薬の使用を繰り返すと、やがて皮膚が正常に対応できなくなり、奇妙な皮膚を呈してきます。この状態になると、アトピー(奇妙な)性皮膚炎と診断されることが多いようです。ステロイド入りの塗り薬を使用し続けたことにより、皮膚表面が異常な細胞増殖をするようになった状態です。アトピー性皮膚炎と診断された後も、外用薬の使用を続けると、湿疹状態は全身に広がります。
蕁麻疹が出てきたら便の回数が減ってないかを確認する必要があります。離乳食を開始しますと7~8回の排便が約半分に減少します。母乳を飲まなくなると1日約1回になります。蕁麻疹を呈する赤ちゃんは、毎日排便がない場合が圧倒的に多くなります。この際は、まず離乳食をやめ母乳または人工乳のみとし、最低1日に1回排便があるようになると蕁麻疹は解消される、という事を臨床上数多く経験しています。
生活を正しても改善されない時は東洋医療・小児ばりを検討してみてください。ステロイドを使用していなければ数回で蕁麻疹が解消されます。
日本にもたらされた欧米の離乳食ですが、今欧米では、半年で開始するのは早いと考えられています。1年以内に開始するよう薦めている国はほとんど無いようです。日本だけといってもいいぐらいかもしれません。子育ても、自然に即した方法へと、今一度方向転換する風潮になる事を願い、文字にしたためています。
詳しくは、清野鍼灸整骨院HP「東洋医学の辞書サイト」 http://seino-1987.jp/html/
内にある「くらしと養生」や「小児ばり」をご参照いただきたく思います。
令和元年(2019年)8月13日(火)
東京・調布 清野鍼灸整骨院
院長 清野充典 記