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お母さんのための子育て学 2 「床上げ(とこあげ)」

清野充典

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テーマ:お母さんのための子育て学

清野鍼灸整骨院HP  http://seino-1987.jp/html/

 こんにちは、京王線新宿駅から特急2駅目約15分の調布駅東口北側目前にある清野鍼灸整骨院の院長清野充典です。当院は、京王線調布駅前で、鍼灸治療、柔道整復治療、瘀血治療、ヨーガ治療等の東洋医学に基づいた医療を、最新の医学と最先端の医術を基に、診療を行っています。

 今日は、『お母さんのための子育て学』についての話です。テーマは、「床上げ(とこあげ)」です。

 妊娠・出産という行為は女性にとって肉体的に大変な負荷がかかります。出産後は身体をゆっくり休める必要があります。近年、産婦人科で出産する人が多いので通常分娩で1週間、帝王切開分娩で10日間入院しますからその間は確実に授乳以外は休息を取っている事と思いますが、この期間だけでは足りません。出産後約3週間の休息が必要です。その理由として、出産に伴う出血・胎盤の剥離により失った血液を作る必要性があげられます。 

 血液は主に骨髄で造られます。そのうち、赤血球は主に背骨で造られています。背骨は立っている間は重力の影響があり、骨格を支える事に力を注がなければならないため、横にならないと血を造る作業を行いません。出産後は大量の血液を造り出さないといけないため寝ていなければいけないわけです。血液を出産前の状態に回復させるために必要な期間が約3週間です。30歳台ですと約4週間が必要と思われます。体力が回復したら少しずつ軽い家事からはじめるようにします。この時期のことを昔から「床上げ」といいます。
 最近は核家族化が進んでいるためか、退院後すぐに家事をしているお母さんが大変多いようです。体力がある22~3歳までなら、さしたる症状も出ず育児期間を乗り切る事はできますが、身体の弱い方や30歳台の方は要注意です。当院にいらっしゃるお母さんをもとに推測すると、

1.床上げ1週間のお母さんは、
  約1年以内に生活に支障がある症状が発症しやすい。
2.床上げ2週間未満のお母さんは、
  約1年半以内に生活に支障がある症状が発症しやすい。
3.床上げ3週間未満のお母さんは、
  約2年以内に生活に支障がある症状が発症しやすい。

ように感じています。24~29歳で初産のお母さんは、体力しだいで上記に当てはまらない事はありますが、2人目、3人目の出産後に影響が出て来やすいようです。そんなお母さん方でも、鍼灸治療を受けますと元の体力に回復する事が可能ですからご安心ください。どんな些細な事でも相談に応じさせていただきたいと考えております。母親から床上げの時期を聞くことのできない方が、このホームページを読んで、育児に必要な体力が回復・維持できます事を祈念いたします。

 詳しくは、清野鍼灸整骨院HP「東洋医学の辞書サイト」 http://seino-1987.jp/html/
内にある「くらしと養生」 や「小児ばり」のコーナーをご参照いただきたく思います。

令和元年(2019年)7月30日(火)
  東京・調布 清野鍼灸整骨院
   院長 清野充典 記

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清野充典
専門家

清野充典(鍼灸師)

清野鍼灸整骨院

 患者さんと後進のために鍼灸を極めるべく、臨床現場と研究活動に全精力を注ぎこんでいます。西洋医学の融合、診療方法の体系化で、鍼灸の高い成果を導いています。論文発表や海外での鍼灸師育成の実績も多数。

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