LLPという働き方

並木将央

並木将央

テーマ:ロードフロンティアってどんな会社?

はじめまして。ライターのまりんです。9月から、ロードフロンティアのLLP(有限責任事業組合。以下、LLP)メンバーとなりました。
私は1年前に独立し、企業のメンタルヘルスサポートやWebライティング、オンライン保育などをしています。そんな私がどういった経緯でロードフロンティアに参画することを決めたのかを、この記事でご紹介します。ロードフロンティアがどのような会社で、どんなメンバーが働いているかを知っていただけたら嬉しいです。

ライター紹介

本題に入る前に、ライターの自己紹介をさせてください。
私は地方在住、一児の母。
働く世代の健康支援をするため、病院、行政で経験を積み、30代になる頃には自分の計画通り、産業保健師になっていました。仕事や家庭に追われ自身の健康面を後回しにしがちな働く世代が、いきいきと自分らしく働けるように尽力したい。そう思っていましたが…私自身、出産を機に、想定していなかった課題が続きました。

1)母になり出会った課題

①子どもの保活問題により、育休復帰できず転職を決め、別企業で仕事を再開
②やっと入った認可外保育園がコロナの影響で急に閉園。フルリモートのヘルスケアコーチへ転職
③転職先企業が日本支社撤退。県外の別企業へ転職し、フルリモート勤務で外部企業のコンサル
④家庭との両立に悩み、転職。ビジョンミスマッチ、入社後のギャップに悩む。その後、独立を決意

これらは、子どもが生まれてから4年間の間に起きたことです。ほとんどが事前に想定できないもので、仕事を続けるために、転職活動や保活など、あらゆることを同時進行で行っていました。

2)見え始めた自分のビジョン

こうして振り返ると、独立までは怒涛の4年間だったように思います。ですが私はこの期間の経験が、自分にとっては最も重要だったと思っています。それは何故でしょうか。
実は私の中で「いつかはこんな社会になればいいのに 」と、ぼんやりとした思いがあったのですが、子どもが生まれるまでは、それを願望として持っているだけでした。しかし実際に子育てと仕事の両立に悩んだとき、これまでぼんやりとしていたビジョンの輪郭が見えてきたのです。

今こそ求められる「ビジョンの明文化」

皆さんは、自身のビジョンを聞かれたとき、答えることができますか?
おそらく、ぼんやりとは浮かんでいても、しっかりと文章にして答えられる人は少ないのではないでしょうか。

1)ビジョンメイキング

ビジョンとは、自分の世界観での自分の在り方です。
ビジョンメイキングは、自分が大事にしている言葉を5つ書き出し、それをつなげて「私は~である」という文章に変更。しっくりくる言葉に置き換えながら磨き上げていくことで明文化されます。
(参考書籍:並木将央『成熟社会のビジネスシフト』 総合法令出版,2019,p234-235)

2)私のビジョン明文化まで

私はずっと保健師という仕事において、育児・介護問題との両立に悩む方々の相談を聞いてきました。
「介護と会社の行き来で自分が身体をこわしてしまった」「子どもの保育園が決まらず、退職せざるを得ない」という状況に、産業医・人事・総務と動いたこともあります。しかし、会社も法律に則り社員を雇用する以上、できること、できないことがあります。保健師という立場で支援できることの限界に悩みました。また「みんな同じように苦労したのよ」そう言う親や先輩方を見ながら「何故みんなした苦労を、そのまま変えることなく受け継ぐのだろう」と、ずっと自分の中で疑問に感じていました。
よく考えてみれば、組織に雇われる立ち位置でいる限り、自分なりに折り合いをつけることで納得するしかなかったのかもしれません。そして納得できず不満だけを抱える人は、悩んで退職を選んでしまう。それが相談を聴く立場にいる私には、悔しかったです。
そして、悩みぬいて考えた答えは「望む働き方がないなら、つくるしかない」でした。

だから、私のビジョンは
「私は自らの人生を豊かにするため、自由でしなやかな働き方を実現し、
働く世代・次世代のWell-beingな社会に貢献する」
です。


ロードフロンティアのビジョン

ロードフロンティアは「人を幸せにするためのインフラである」ことを目指しています。
2008年を境に日本の人口は減少の一途を辿り、ハード・ソフト面など人間を取り巻く環境が進化していた成長社会から、人間本来のマインドが進化する成熟社会へと転換期を迎えました。
代表の並木が言う例えで「ビジネスは江戸時代の商売に戻った」という話があります。技術が不足していた頃の幸せと、技術が人間を追い抜いた後の幸せは「人間本来の幸せ」という共通点があるだろう、と。
先ほど伝えたように、私のビジョンもまさに、ロードフロンティアが掲げている「人間本来の幸せ」だと思っています。

私は子どもの体調不良も多く、リモート勤務ではあっても、今はまだクライアントワークに調整を要します。そのため、仕事の柱を増やし、チームでも仕事がしながら描くビジョンを形にしていきたい。それが「しなやか」「自由」「豊か」「Well-being」「社会貢献」につながると思い、ロードフロンティアに参画をすることを決めました。

LLPという働き方


日本ではまだ馴染みのない、LLPという働き方ですが、今後は日本でも増えていくでしょう。
「安定した仕事に就き一戸建てを買う」など、成長社会で言われていた幸せの定義から、人々が現状にある程度満たされた状態にある成熟社会では、一人一人が別々の価値を求め始め、幸せの定義も多様化しているからです。
正社員のみ、正社員+副業、起業、フリーランス…さまざまな働き方の1つに、LLPは入ると考えます。そしてLLPでの働き方も、それぞれの企業ごとに異なります。

ロードフロンティアは、時間では価値を測らないため、社員として雇用する形式をとっていません。正社員雇用になると、制限ができてしまうからです。各LLPとの関係性は、発注先と下請けのような主従関係を持たず、LLPに仕事を依頼する形式になります。


参画して気づいた自身の望む働き方

私はこれまで、働く時間で評価されることが生産性にマイナス作用をもたらすことを感じていました。正社員として働くと、勤務時間が朝〇時から夕方〇時まで、と決まってしまいます。フレックスやコアタイムといった働き方も増えてはきましたが、最低条件の勤務時間を設けていることが一般的です。
そしてその環境下では、仕事を早く終えた人は他の業務を追加で受ける、という状況があります。同じ業務を1時間かけてする人と、10分で終わらせた人、給与は変わらないのに仕事が早くできた人には残り50分でする仕事がまた与えられてしまうのです。私自身は、短い時間で仕事をして、それが評価されたいと思っていましたし、経験のない分野でもそれをできる働き方を目指したいと感じていました。その考え方が、ロードフロンティアの働き方に惹かれた理由の一つです。

他にも、働きだしたことで自分のビジョンに合うと感じた点をまとめてみました。
①スピード感(相談してからの動きの早さ、壁打ちのしやすさ、決断までの流れ、時間の使い方など)
②イメージと実態のギャップがない(ホームページやSNSで見せている会社と、実際のギャップがロードフロンティアにはなかった)
③自らが責任を持って仕事をするからこその自由度

③については、他の仕事や子どもの体調に応じて変則的にスケジューリングできるため、しなやかさを目指す
私には、望ましい働き方でした。当然仕事には責任を持ち対応するため、限られた時間でクオリティの高い仕事をする必要があります。他のメンバーの仕事を見て、日々刺激を受けています。

もちろん、この働き方が合わないという方もいます。ロードフロンティアのメンバーでも、多くの案件をこなす人、限られた時間のみ働く人とさまざまで、そこで叶える働き方は人によって違います。これが、ロードフロンティアのビジョンである「人を幸せにするためのインフラ」なのだと感じています。

まとめ

ライターのこれまでを語ることが多くなりましたが、働き方を選ぶうえで参考になればと思い、記事にしてみました。ロードフロンティアのこと、LLPのこと、少しでも知っていただけたなら幸いです。
この働き方が合うかを判断するには、まず自らのビジョンを描いてみてください。そして、それを実現するためにロードフロンティアで働きたい、そんなメンバーと一緒に働いてみたい、と思ってくださる方が増えたら嬉しいです。

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Mybestpro Members

並木将央
専門家

並木将央(経営コンサルタント)

株式会社ロードフロンティア

人口減少に伴う「成長社会」から「成熟社会」という社会の大きな変化に対応した経営変革を支援。人材獲得、人材育成、業務効率化、資金繰り、売上UPなどの課題を同時解決するコンサルティングサービスを提供。

並木将央プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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