成熟社会を体現した会社であるロードフロンティアってどんな会社?⑤
以前、弊社で行っているオフィス戦略についてお伝えしましたが、新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言が出され、オフィスへの出社が制限されています。緊急事態宣言の影響によりテレワークが進めば、会社のコミュニティも危うくなります。リアルでは簡単に行われていたコミュニティづくりがバーチャルでは容易ではなくなります。というのも昨年、巷でオンライン飲み会が流行った際に、私も親しい友人達とZoom飲み会を開催しました。久しぶりに会えるワクワク感と初のオンライン飲み会ということで開催をとても楽しみにしていました。2時間ほどの飲み会は盛り上がり、楽しかったのですがやはりリアルとは違うと何か物足りなさを感じました。目には見えない「何か」を表現するのは難しいのですが、リアルで得られる空気感が抜け落ちているように感じました。これをテレワークに当てはめると、会社への所属意識がリアルに比べると低くなっていくことと会社生活というものが成り立たなくなっていくことが懸念されます。そこで、抜け漏れている部分を補うためメンバーと「リアルとバーチャルの共存」となるハイブリッド案を議論しました。
コミュニケーションを取ることは、リアルと比べて、バーチャルの方が断然に難しくなります。そもそも、コミュニケーションとは繋がっている状態のことで「論理的なやり取りを情緒的な交わりを持って合意形成すること」です。コミュニケーションは、コード(記号)とコンテキスト(雰囲気)の両方で成り立っており、人に応じて、この割合を変えていく必要があります。ツーカーの仲であればあるほど、コードが少なくて済みます。例えば、コンテキストが深まっているリアルで会話をするときは「あれ」「それ」で話が通じます。しかし、コンテキストが共有しにくいバーチャルでは同じようにはいきません。良質なコミュニケーションを図るためには、コードとコンテキストを用いて会話をする必要があります。メールやチャット画面に記されたコードだけでは、感情の管理までは難しくなります。メンバー同士で送り合う「承知しました」も「合点承知の助!」のように意気揚々とした返事なのか、渋々の返事なのかまで「承知しました」の一言から、図り知ることは至難の業です。
そこで、弊社ではメンバーのリアルとバーチャルで共存するためにメンバーと話し合いを重ね、下記の案を試行することにしました。
■1ヶ月に1回1時間のオンライン全体ミーティング
(オンラインでコードの交換)
■緊急事態宣言解除後、オフィスに全員出社する日を1ヶ月に2回設定
(リアルでコンテキストの交換)
■日常のなんでも社内SNS
(オンライン上の意識的な簡単合意形成)
・気になったニュース・食べ物・趣味ネタ・はまっているもの・自分の行動ネタ・Tips
「緊急事態下においても、他メンバーとの繋がりを大事にしたい」と考え、メンバーで出し合った案です。早速、社内SNSには色々なネタが上がっています。メンバーのプライベートが垣間見ることができて面白いです。以前のようにみんなで食卓を囲むことは叶いませんが、今は新しく誕生した社内SNSでしばらくはメンバーとのコミュニケーションを大切にし、楽しみたいと思います。