普通預金で資産が倍になるには何年かかる?72の法則でわかること! 投資初心者が知らなかった資産運用

安東隆司

安東隆司

テーマ:投資初心者

(RIA JAPAN広報部より)
このシリーズでは、4年以上にわたりRIA JAPANのコラムを読んできた投資初心者の方に、「なるほど!」と感じたポイント「投資を始める前に知っておきたい!」と感じた内容について執筆いただいています。
投資初心者の方による執筆記事は、今回で第202回目です。
今回は72の法則について執筆いただきました。
誤解が無いように一部表現を校正した箇所があります(*)は編集部校正。

********************
数学の世界では不思議な法則が沢山あります。
そんな法則の中には、資産運用に使えるものもあること、ご存じでしたか?
それが72の法則
自分の資産が倍になるまでの期間を計算できる便利な法則です。

簡単な計算式で、資産倍化までの期間がわかる?

法則的にはとても簡単。

72÷金利(%)

たったこれだけで導き出された数字が、2倍になるために必要な期間なのです。
例えば金利3%で運用する商品があったとします。
この商品だけで資産を倍にする場合は
72÷3=24
なので、24年で倍となる計算です。
金利3%の場合ですと、実数の0.03ではなく「3」を使います。

「わざわざ投資せずに、銀行預金ではダメなの?」という意見もあるでしょう。
では、2026年8月7日時点の大手メガバンク普通預金年利0.4%*として当てはめてみます。
72÷0.4=約180
つまり、普通預金で年0.4%の利率だけでは、現在の資産が倍になるまでには約180年程度必要というわけです。
途方もない年数ですね。現実的に見て不可能な時間でしょう。
(*大手メガバンク3行の普通預金金利(税引前・年率)は2026年8月3日から0.40%。
 一方、日本銀行統計による2026年7月の普通預金店頭表示金利の平均は0.255%。
 参考:日本銀行時系列統計データ検索サイト 2026年7月時点の普通預金店頭表示金利 平均年利率は0.255%)

RIA JAPAN 代表加筆
『キャンペーンで3カ月だけ高い金利のものは、何年もその金利で運用できる訳ではありません。
そこでキャンペーンでなく、大手メガバンクの定期預金の金利を調べてみると、10年で1.25%でした(2026/08/09調査)。

72の法則を当てはめてみましょう。
72÷1.25%= 57.6年
貯蓄した金額は、約57年後には倍増します。
大卒で22歳で就職し給与で得た金額を23歳で貯蓄開始したとすれば、60歳で、その投下額がやっと倍増するです。

ゼロ金利時代と比べれば金利は上昇しつつありますが、それでも物価の上昇を考えると、実質は目減りのい可能性が高いと考えられるのです。』 

20年で倍にするための金利は?

この法則を逆算することで、○○年で倍にするまでに必要な金利が出ます。
72の法則を使って計算してみましょう。

72÷○○%=20

この場合、答えは3.6%です。
もし、20年で倍にしたいなら、必要利回りは 72÷20=3.6%程度が必要ということになります。
日本の低金利で運用していたら、とても達成できませんね。

広告で見る魅力的な高利回り商品には注意が必要な事例も

高いリターンを望めば、もっと短い期間で資産を倍にすることは可能でしょう。
しかし、広告で高い予想リターンや高い金利を掲載しているものに注意も必要です。
例えば、15%以上の高金利と広告に掲示している外貨建て債券では、
一見気づきにくいですが、為替手数料が約9%となるものもありました。
外貨建て債券では投資する時の外貨両替と、最終的に日本円に戻す時と、計2回両替が必要です。
つまり9%×2=18%とコストが金利を上回ってしまう場合もあるのです。
(編集部注:外貨建て債券における為替手数料については過去の別記事にて解説しています)

魅力的に見える商品や、金融機関の担当者の人がおすすめする商品が必ずしも高いリターンをもたらしてくれるとは限りません。

堅実に、長期で資産を育てる大切さ

72の法則から考えてみると、普通預金だけではお金が全然増えないということがわかります。
そこで、投資などの資産運用で自分の大切な資産を育てていく必要があると感じました。

ですが、短期で結果を出そうとすると、高い利回りのものや、複雑な商品をお勧めされ、場合によっては手数料等で大切な資産が減ってしまう可能性があるのも事実です。
長い目でみて、何に投資して、どのぐらいコストがかかるのかということを、
しっかりと理解することが大切なんだと思いました。

********************
(以下、編集後記)
今回、投資初心者さんには、72の法則について執筆いただきました。
日本ではお金は貯金した方が良いとされる風習が根強く残っています。
しかし、昨今の低金利環境下では資産を増やすのに莫大な年月がかかってしまいます。
預金している人や、既に運用を始めている人も、この「72の法則」を用いて、資産倍増までどのぐらいかかるのか是非計算してみてください。
この72の法則について、著書にて採り上げています。
他にも、資産運用を始めるにあたって知っておきたいポイントを多数掲載!
資産運用の入門書となっています。
・著書「NISA・つみたてNISA・iDeCo プロの選び方教えてあげる!」
 P82「資産倍増のコツ、「72」「有価証券投資」「財産所得」とは?」にて72の法則を解説しています。
 NISA・つみたてNISA・iDeCoプロの選び方教えてあげる!Amazon販売ページ

また、高利回りに見える外貨建て債券で損してしまうケースについては過去記事にて解説してます。
・ダイヤモンドオンライン
 「高利回り」の海外債券…金利15%でも損する仕組みとは?
・著書「お金を増やすならこの1本から始めなさい」
 P34より海外債券について解説しています。
 「お金を増やすならこの1本」Amazon販売ページ

繰り返しになりますが、本記事はRIA JAPANが、投資初心者に弊社発信のコラムで、
「なるほど!と感じたポイント」「投資を始める前に知っておきたい!」と感じた内容について執筆いただいたものです(第202回目)。

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安東隆司
専門家

安東隆司(投資顧問)

おカネ学株式会社 Reliable Investment Advisors Japan Co.,Ltd(英文名称 略称 RIA JAPAN)

富裕層の資産の管理や運用、承継などを行う。売買手数料0などお客様と利益相反の少ないサービスを追求。また、海外ETFを中心とした資産形成の知識・経験が豊富。テーラーメードの投資助言を大切にしている。

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