GPIF 2024年10月-12月期は+4.31%の収益率 最もリターンに寄与したカテゴリーは外国株式

安東隆司

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テーマ:所長解説のおカネ学♫

2025年2月7日に発表されたGPIFの2024年度第3Qの運用リターン結果は+4.31%、収益額は10兆7032億円でした。
また、2001年の運用開始以降で見ると、リターンは年率4.40%、収益額は164兆3463億円となっています。

(画像はクリックで拡大します)
出所:GPIF 2025/02/07発表データ「2024年度第3四半期運用状況(速報)」 P1より。
 2024年度第3Q(四半期)は2024年10月~12月末までの期間を指します。

第3Q単体、第1~3Q期間、共に最もリターンに寄与したカテゴリーは外国株式

2024年第3Qで、最もリターンに寄与したカテゴリーは外国株式でした。
第3Q単体で+8.96%、5兆5898億円のリターンを上げています。

2024年度第3Qの収益率・収益額

資産全体外国株式外国債券国内株式国内債券
4.31%8.96%4.12%5.55%-1.33%
10兆7032億円5兆5898億円2兆5397億円3兆4149億円-8412億円

2024年4月~2024年12月末までの期間で見てみましょう。
こちらも外国株式カテゴリーが最もリターンに寄与しています。
また、国内債券カテゴリーがマイナスリターンとなっていることもわかります。

2024年度第1Q~第3Q通期の収益率・収益額

資産全体外国株式外国債券国内株式国内債券
4.26%13.41%3.79%2.12%-2.32%
10兆5487億円8兆1977億円2兆3701億円1兆3936億円-1兆4127億円

(出所:GPIF 2025/02/07発表データ「2024年度第3四半期運用状況(速報)」P5より一部抜粋し、RIA JAPAN作成)

国内債券のリターンは低調でリターンに寄与することはあまり無かった

最新の2025年2月7日発表データではありませんが、2014年度から2023年度の10年で国内債券の収益率をみると、
・マイナスリターンが6回/10回
・プラスリターンで3%を超えたのは1回/10回
・過去10年のリターンは0.23%/年

となっています。
(出所:GPIF 2024/07/03発表 「2023年度 業務概況書 」P106 運用実績等の推移 収益率より)

低金利が続いている日本国内において、国内債券に資産配分をすることが合理的であるのか、考えてみる必要がありそうです。

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専門家

安東隆司(投資顧問)

おカネ学株式会社 Reliable Investment Advisors Japan Co.,Ltd(英文名称 略称 RIA JAPAN)

富裕層の資産の管理や運用、承継などを行う。売買手数料0などお客様と利益相反の少ないサービスを追求。また、海外ETFを中心とした資産形成の知識・経験が豊富。テーラーメードの投資助言を大切にしている。

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