長生きしたときのセーフティーネット!公的年金と将来のたくわえ 投資初心者が知らなかった資産運用
(RIA JAPAN広報部記述)
このシリーズは、3年以上RIA JAPANのコラムを読んだ投資初心者に依頼して、「なるほど!と感じたポイント」や「投資を始める前に知っておきたい!」と感じた内容について執筆いただきます。
投資初心者さんの執筆記事は第153回目になります。
今回は投資詐欺にについて執筆いただきました。
誤解が無いように一部表現を校正した箇所があります(*)は編集部校正。
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最近では情報を仕入れる時にSNSを活用する人も多いと思います。
しかし、SNSやネットの情報が全て正しいとは限りません。
中にはSNSを通じて投資詐欺を行う事例もあるんです。
「大手証券会社を騙る多数の偽アカウント」の話がありました。
大手SNS上に累計約1万件の偽広告を配信していたというニュースです。
SNSでの投資話の詐欺被害は2023年夏頃から被害が急増しているといわれています。
まさに社会問題です。
このような投資詐欺に引っかからないためにどうするか。
ちゃんと考えておかないといけないでしょう。
自称アドバイザーの特徴
自称アドバイザーによる投資詐欺の特徴の一つに資金の受け取りがあります。
説明を鵜呑みにし、お金をまきあげられるケースです。
一方、富裕層はアドバイザーと資金管理者は別にするケースがよくあります。
アドバイザーを独立系にすることで、ダブルチェックで資金管理ができるでしょう。
利益を上げる仕組みが違うため、相手をチェックできるからです。
怪しい金融商品はチェックできますし、コスト高で利益を減らすような商品も避けられます。
しかし、アドバイザーでも、信託銀行や証券会社からキックバックを受け取る形式では、
顧客よりも自分の利益を優先する利益相反が起こる可能性があります。
商品販売や、販売する側の人が全て悪いわけではありませんが、
システム上、アドバイザーが販売者側では利益相反を排除しきれないといわれています。
投資アドバイザーに求めるライセンス
アメリカでは、販売者とアドバイザーが明確に区別されています。
更に「アドバイザー」と名乗るためには、登録が必要です。
RIA(アール・アイ・エー:Registered Investment Adviser)の登録が必要です。
RIAのライセンスを持っていない人は、「アドバイザー」と名乗れません。
こうして投資家の保護を図っているんです。
日本の金融商品取引法(金商法)を見てみましょう。
金融商品等の助言は投資助言業の登録者が行うことになっています。
つまり、金融商品等の助言は投資助言業の登録者しかできないことです。
登録者なら「有価証券の価値等」「金融商品の価値等の分析に基づく投資判断」に関し助言できるわけです。
そして対価を報酬という形で得ます。(法2条8項11号)。
投資助言によって報酬を得たかったら、登録しなければいけないわけです。
過去にはFPに相談して資産9割の損失例
資産運用をFPや資産運用コンサルティングに相談した結果、資産の9割を失った事件が起こりました。
そもそも、FPや資産コンサルティング会社は資産運用の個別銘柄などをアドバイスすることができない業種です。
アドバイスを適法に行い報酬を得る仕事をするには、「投資助言業」の登録が必要です。
「投資助言業」の登録をしていれば別ですが、していなければ金融商品取引法違反に当たります。
それだけ専門的な知見が必要ですし、知見があるなら登録が必須なことは承知しているでしょう。
無登録事業者の段階で信用できない存在になるのです。
FPの資格や業務を否定するものではありません。
FPは金融分野について幅広い知見を持っています。
しかし、業務範囲を超えて無登録で他分野の業務をしている人を取り締まる体制はまだ十分ではないでしょう。
有名人だって、投資助言は「投資助言登録」が無ければできない
有名人を語った成りすましの投資詐欺も驚くべき被害が出ています。
そもそも、
「経済評論家」「有名人」であっても、
投資助言登録が無い場合はお金を受け取って、投資のアドバイスをすることは出来ないのです。
投資助言登録ナシで投資のアドバイスをしてしまえば、有名人でも違法です。
有名人を語って成りすまし投資詐欺も増えていますが、「経済評論家」「有名人」だろうが変わりません。
投資のアドバイスで利益を得ようと思えば投資助言登録をしないといけないのです。
信頼できるパートナーとなるアドバイザーが大事
投資助言登録があるから無条件に信用できる。
そうともいえない部分もあるのは事実。
投資助言業者、銀行員、証券会社勤務、保険会社勤務であっても、詐欺をする人はいるでしょう。
資産運用におけるパートナーに誰を選ぶのか。
少なくとも、無登録事業者と取引すべきではないことは明らかですよね。
地道に信頼できるパートナーを探すことこそ、大事な選択になるのではないでしょうか。
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(以下、編集後記)
今回、投資初心者さんには、相場下落に対する富裕層の心構えについて執筆いただきました。
繰り返しになりますが、本記事はRIA JAPANが、投資初心者に弊社発信のコラムで、「なるほど!と感じたポイント」や「投資を始める前に知っておきたい!」と感じた内容について記述してもらったものです(第153回目)。
※本コラムは特定の有価証券又は金融商品を勧誘するものではありません。また、特定の資産クラスに対する今後の方向性を保証するものではありません。
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