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NISA口座で「オルカン」を利用している投資家も多いでしょう。
日本では「オルカン」は登録商標となってしまっています。MSCI ACWIに連動する、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が2022年1月28日に商標登録をしています。
指数の略称の登録商標が認められたことには違和感を感じます。一方、優れたブランディングに繋がる、登録商標の活用の事例かもしれません。
今回のコラムで言うオルカンはMSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)の略です。
「ACWI」としたほうが、混乱しなくて良いかもしれませんね。
代表的な全世界株指数 MSCI ACWIの組入銘柄の入替えを、MSCIが2024/11/06に発表しました。
57銘柄が除外され、22銘柄が追加されます。
2024/11/25の取引終了時点で実施されます。
内容出所:Bloomberg 2024/11/07 7:44『MSCI、ACWI指数に22銘柄追加-57銘柄を除外』
MSCI ACWIの構成は
MSCI・ACWI指数は、MSCI世界指数とMSCI新興市場指数を合わせた先進国および新興国・地域の中・大型株で構成されています。
新興国の株式に投資をするということは、それなりにリスクを伴います。
その銘柄の選別をMSCIが行っているということなのです。
NISAを通じてMSCI ACWIに投資を行っている投資家は、
この事実を知った上で取れるリスクかどうかを判断する必要があるでしょう。
外された日本株は?採用されたのは?
日本株は1銘柄が追加、8銘柄が除外されます。
日本株ではフジクラが追加され、マツダとイビデン、野村不動産ホールディングス、浜松ホトニクス、京成電鉄、日本プロロジスリート投資法人、ローム、SUMCOの8銘柄が除外される。
出所:Bloomberg 2024/11/07 08:26
『MSCI、ACWI指数にフジクラなど22銘柄追加-57銘柄を除外』
※本コラムは特定の有価証券又は金融商品を勧誘するものではありません。また、特定の資産クラスに対する今後の方向性を保証するものではありません。
インデックス投資でゾンビ企業が生き残る訳ではない
とあるセミナーで、インデックス投資はゾンビ企業を延命させる。アクティブ投資を活用すべき、といった論調がありました。
インデックスによっては、今回のように入替えが行われ新陳代謝が働いているケースがあること、
選択するインデックスによっては厳選された銘柄になっていること
を投資家の皆様には理解してほしいと思います。
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