旬のテーマ型が落とし穴? 一過性のテーマ型投信に潜む「販売者側」の理論 投資初心者が知らなかった資産運用
(RIA JAPAN広報部記述)
このシリーズは、3年以上RIA JAPANのコラムを読んだ投資初心者に依頼して、「なるほど!と感じたポイント」や「投資を始める前に知っておきたい!」と感じた内容について執筆いただきます。
投資初心者さんの執筆記事は第146回目になります。
今回はインデックス運用について執筆いただきました。
誤解が無いように一部表現を校正した箇所があります(*)は編集部校正。
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資産運用の世界では、私たちがふだん聴き馴染みのないような言葉も出てきます。
そのなかでインデックスという言葉があります。
この言葉、普段から聞かないですよね。
「目次」や「見出し」という意味で使うかもしれません。
ですが、投資では別の指数という意味を使います。
(指数ってなに?)ってなるのが当然でしょう。
今回は、この指数について考えてみます。
実は目にしている身近なインデックス
指数とは、ここでは市場の動きのことです。
数値化して動きをわかりやすくしたと考えれば間違いありません。
「日経平均株価」は聞いたことがありますよね。
投資したことない人でも、ニュースで1回ぐらい耳にしたはずです。
この日経平均株価は、日本を代表する225銘柄の平均株価を表しています。
こうして聞くと、インデックスという言葉は別に難しくないと思いませんか?
指数が使われているのは日経平均株価だけではありません。
ニュースなどでよく聴くNYダウ、ダウ平均株価もインデックスです。
こちらはアメリカのS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが発表している、
アメリカの株式市場を代表する30銘柄の推移を表しています。
そう考えれば分かりやすいですよね。
インデックスもいろいろあり、運用成績を測る基準に使われてきました。
成績の記録にもなるからです。
アクティブ型運用の成績比較にインデックスが使われます。
超過リターンがあるか、という意味で運用成績を測る基準となるからです。
簡単でも実はスゴイ!?インデックス運用の仕組み
インデックス運用が簡単でもスゴいポイントを見てみましょう。
例えば、日経平均株価を使ってインデックス運用するとしましょう。
はい、1つ買うだけで225銘柄に分散投資したのとほぼ同じです。
1つずつ銘柄を買っていったら途方もない労力です。
しかし、インデックス運用なら、簡単にまとめ買いできるのです。
全滅を避ける?卵を1つのカゴに盛るな
分散投資は、よくカゴと卵の話に例えられます。
仮に卵生産農場に行き、集荷している所を見たとしましょう。
集めた卵が一つのカゴに山ほど入っていたらどうなりますか?
もしかしたら、カゴをいきなり落として全て割れて、全滅してしまうかもしれません。
でも、少しずつ別の容器(カゴ)に入れていたらどうでしょう。
例え一つの容器を落としたとしても、全滅はしません。
投資に置き換えてみると、ひとつの銘柄に全額投資していたら、全滅するかもしれないのです。
ですが、複数の銘柄や複数のカテゴリーに分散していれば、全滅はしにくいわけです。
これが分散投資の考え方につながります。
(*イラストは安東隆司著「NISA・つみたてNISA・iDeCoプロの選び方教えてあげる!」より抜粋)
コストも優秀なインデックス運用 全体的に低コスト傾向
インデックス運用は、全体的にコストが低い傾向があります。
理由は簡単で、経費がかかりにくいからです。
インデックス運用では、指数に連動するようプログラムを作ります。
個別の銘柄に対して調査するといったことではないのです。
調査員も必要がないか、もしくは最小限で済むため、経費は抑えられます。
費用が少なくて済むことからも、コストである信託報酬を抑えられるのです。
コストが安くて済むほど、その分が利益に繋がります。
さまざまな面でインデックス運用は投資家にとって嬉しい選択肢といえるでしょう。
インデックスの対象自体も、国内やアメリカだけでなく、
例えば全世界対象だったり、「IT」などといった業種ごと(セクター)に投資することもできます。
低コスト傾向で投資先と、そのエリアなども分散できる。
インデックスの存在は投資家にとってメリットの多い存在なんですね。
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(以下、編集後記)
今回、投資初心者さんには、分散投資について執筆いただきました。
指数や市場平均を上回ることを目的としたアクティブ型では高コストになりがちで、長期運用ではその多くがインデックスに届いていません。
また、世界的にアクティブ型運用からインデックス型運用に移行が進んでいます。
詳細は下記の関連記事にて閲覧可能です。
RIA JAPANでは分散投資やインデックス投資の有用性についてこれまで発信し続けてきました。
一部発信してきたコンテンツを紹介します。
関連記事
・ダイヤモンドオンライン
アメリカの運用トレンドアクティブ運用は解約してインデックス運用へ
・著書「NISA・つみたてNISA・iDeCoプロの選び方教えてあげる!」
P84にて分散投資の有用性について解説しています。また、P74にてインデックス運用について解説しています。
NISA・つみたてNISA・iDeCoプロの選び方教えてあげる!Amazon販売ページ
・著書「お金を増やすならこの1本から始めなさい」
P166よりアクティブ型からインデックス型へ世界的な潮流であることを解説しています。
「お金を増やすならこの1本」Amazon販売ページ
・YouTubeチャンネル「所長解説のおカネ学」
世界の時流のインデックス運用とは?【トクするおカネ学】
・マイベストプロ コラム
資産運用で聞く 「アクティブ型」と「インデックス型」って?
繰り返しになりますが、本記事はRIA JAPANが、投資初心者に弊社発信のコラムで、「なるほど!と感じたポイント」や「投資を始める前に知っておきたい!」と感じた内容について記述してもらったものです(第146回目)。
※本コラムは特定の有価証券又は金融商品を勧誘するものではありません。また、特定の資産クラスに対する今後の方向性を保証するものではありません。
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