日本の富裕層向けビジネス(ウェルス・マネジメント)の課題とは? アジア最大級の学術会議で語った「理想のウェルス・アドバイザー」とは

安東隆司

安東隆司

テーマ:所長解説のおカネ学♫

日本のメガバンクグループが富裕層ビジネス(ウェルス・マネジメント)に注力しているという内容が報道されました。
某社では担当者1人あたり平均100世帯前後を担当し、
「年に顧客に何回会うべきか」を体系化したマニュアルが作成されたと報じられています。
また別の会社では担当者1人あたり40~50世帯を担当するとも報じられていました。

筆者は1999年に勤務先の大手銀行で富裕層担当部署設立を提案し、
以降長年にわたり、PB業界を経験してきました。
筆者の私見ですが、あまりにも沢山のお客様とお会いすることを重視すると、
マーケットを注視する時間が大幅に削減されてしまう
のではないかと考えます。
その結果、資産運用面でお客様が満足できるサービスを提供できなくなるケースもあるのではないでしょうか。

拡大解釈した担当行為は業法違反となる場合も

報道にはコメントで下記のような内容の投稿がありました。
100億円単位のスーパー富裕層向け担当者は「富裕層が誰かに送るプレゼント」を調達したり、
「富裕層の旅行を手配する」執事のような役割を担う場合があるという内容です。
旅行の手配等は登録制度の旅行業法違反となる場合があり、
かつて、営業範囲を拡大解釈したPBがお取り潰しとなった事例もありました。

プライベートバンカーはお客様にとって信頼できる金融執事のような側面もあります。
信頼できる金融執事ならば、業法違反となる旅行の手配を自らやるのではなく、
「専門家に繋ぐ」
ことが本当の金融執事、プライベートバンカーではないかと筆者は考えます。

日本におけるウエルス・マネジメントの課題とは?銀行実務誌 寄稿記事掲載

日本でのウエルス・マネジメントの課題について、銀行実務誌に筆者が寄稿した記事が掲載されています。
掲載された記事内容全文PDFが下記リンク先より閲覧可能です。(発行者許諾済)
詳細は下記リンク先のPDFをご覧ください。
銀行研修社「銀行実務」2024年7月号
『日本におけるウエルス・マネジメントの課題』安東隆司
http://ria-japan.co.jp/wp-content/uploads/2024/08/20240701_ginkojitsumu.pdf

個人投資家にとって理想のウェルス・アドバイザーとは?アジア最大級学術会議で語った内容公開

S&Pが主催する、アジア最大級のETFの国際会議・展示会、
第16回ETFコンファレンスが2024年6月4日-5日にかけて、THE OKURA TOKYOで開催されました。
6月5日にはパネルディスカッション「個人投資家にとって理想のウェルスアドバイザーとは」に筆者が登壇し、
登壇時に使用した資料を弊社公式サイトにて公開しています。
詳細は下記リンクより閲覧が可能です。
2024年6月4-5日 ETFコンファレンスの模様 安東隆司が語った内容とは?


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安東隆司
専門家

安東隆司(投資顧問)

おカネ学株式会社 Reliable Investment Advisors Japan Co.,Ltd(英文名称 略称 RIA JAPAN)

富裕層の資産の管理や運用、承継などを行う。売買手数料0などお客様と利益相反の少ないサービスを追求。また、海外ETFを中心とした資産形成の知識・経験が豊富。テーラーメードの投資助言を大切にしている。

安東隆司プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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