新年度は、非課税制度で資産形成デビューへ! つみたてNISA編 投資初心者が知らなかった資産運用
(RIA JAPAN広報部記述)
このシリーズは、3年以上RIA JAPANのコラムを読んだ投資初心者に依頼して、「なるほど!と感じたポイント」や「投資を始める前に知っておきたい!」と感じた内容について執筆いただきます。
投資初心者さんの執筆記事は第132回目になります。
今回は特別分配型について執筆いただきました。
誤解が無いように一部表現を校正した箇所があります(*)は編集部校正。
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配当を受け取って生活することはだれもが憧れると思います。
そんな夢を見て分配型の投資を選ぶ人もいるでしょう。
でも、分配金には2つの形があるのを理解してますか?
これがわからないと、自分の足を自分で食いちぎっちゃうかもしれません。
自分の足を食べてしまう「タコ足」
だれもが憧れる分配金。
そのお金がどこから来るのでしょうか。
運用した成果で来ると思うのが自然ですよね。
でも、そうとは限らないんです。
分配金のひとつ、特別分配金は、その仕組みから「タコ足」とも呼ばれます。
自分の足を自分で食べちゃうからなんですよ。
この特別分配金では、運用の成果が上がらなかった時でも分配金を支払ってくれます。
もちろん、そんなうまい話はありません。
中身は簡単。
元本を取り崩して受け取っているだけなんです。
分配金のもうひとつの形が普通分配金です。
こちらは運用成果から支払われるので、元本は減りません。
もちろん、運用成果が少ないと支払ってもらえる分も少なります。
NISAから毎月分配型が全て除外に
さて、NISAといえば、配当金や分配金が非課税ですね。
しかし、2024年からは一部の分配型が非課税の対象から除外されました。
それが毎月分配型です。
自分の足を食べちゃうタコ足な特別分配型も、実力通りに分配する普通分配型であっても、
毎月分配する形態であれば全て除外されてしまいました。
2024年以降NISA対象になっても、隔月分配型の特別分配型に注意が必要な場合も
2024年以降の新しいNISAでは毎月分配型が除外されました。
しかし、隔月分配型はNISA対象となり得ることに注意が必要です。
毎月がダメなら、1か月おきに分配すればいい。
一休さんみたいな「とんち」かもしれませんが、制度上は問題がありません。
これらがNISAの対象となっているケースがあるため、注意が必要です。
もちろん、運用した実力通りの分配をする普通分配型であるならば
隔月分配で受け取っても何ら問題はありません。
しかし、運用成績が悪い時でも分配を支払う「特別分配型」では、
元本がどんどんと減ってしまう場合があるのです。
分配が崩すのか必要なときに崩すのか
元本を崩すこと全てが悪いわけではありません。
退職金や老後の生活設計を考えた場合、運用しながら取り崩す可能性も出てきます。
資金が足りなければ生活できないですからね。
それでも元本を取り崩せば、運用益では取り戻せない可能性は高まります。
元本が減ったことで、運用益も減るからです。
老後の生活設計の上では、普通分配を基本とすることで、元本も減らさずに済みます。
もしも、緊急で資金が必要なら、一部取り崩すことも選択肢です。
でも、特別分配みたいに、意識せずに自動的に元本を取り崩す方法は、やはり問題ですよね。
いざ、取り崩そうと思ったときに、「元本が全然ない!」なんてことにならないように。
知っておくことで備えられることがあるものですね。
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(以下、編集後記)
今回、投資初心者さんには、特別分配型について執筆いただきました。
RIA JAPANではこのトピックについて発信してきました。
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「買うと損する金融商品」に代表、安東隆司コメントが掲載されました。
週刊SPA!「買うと損する金融商品」に安東隆司コメント掲載 テーマ型投信・毎月分配型投信・新興国通貨建て債券・ファンドラップ等
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有料経済チャンネル 日経CNBCにて解説しました。アーカイブが無料にて90秒閲覧可能です。全編は日経チャンネルマーケッツ契約者のみ閲覧可能です。
新旧NISAを徹底的に活用する
・マイベストプロコラム掲載
2024年NISA対象でも、ダマされてはいけない商品とは?隔月分配型とは?
繰り返しになりますが、本記事はRIA JAPANが、投資初心者に弊社発信のコラムで、「なるほど!と感じたポイント」や「投資を始める前に知っておきたい!」と感じた内容について記述してもらったものです(第132回目)。
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