「オルカン」ACWI、銘柄入れ替え121銘柄除外、除外銘柄日本は?中国は?インドは?米国は?
流行っている、と聞くと、乗り遅れてはイケナイと考えがちです。
一方、セールストークとしては「今、これが人気です」などと言いやすいのでしょう。
破壊的イノベーションに投資で「ハイテクの女王」と、もてはやされた米アークインベストのETF(*ARKK 日本未登録)が低迷しています。
*注 本コラムは特定の銘柄について推奨や分析結果を披露するものではありません。また、個別の銘柄やその運営会社を誹謗中傷する目的では一切ありません。情報が届かない投資家に情報の補足をする目的です)
(前略)投資家は資金を引き揚げている。ARKKは4カ月連続の資金純流出で、今年引き出された資金は14億ドルに上る。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)のさなかには1カ月だけで最大30億ドルを集めていた。
Bloomberg_2024/04/17 AM6:50 『ウッド氏の旗艦ETF、5カ月ぶり安値-テスラの下げが追い打ち』
女王の「アクティブETF」の実際のリターンは?
過去5年の累積リターンを比較してみます。
ナスダック100に投資するETF 130.05%
S&P500に投資するETF 73.28%
アークイノベーションETF ▼7.31%
データ:Bloomberg 2024/04/17取得
インデックス型のETFが 2.3倍や1.7倍に増えているこの5年で、アークのアクティブ型ETFはマイナスリターンになっています。
アクティブ型の運用が、インデックスを上回るとは限らないのです。
年初来ではナスダック100指数が5%強、S&P500種株価指数が6%上昇しているのに対し、ARKKは16%余り下げている。
Bloomberg_2024/04/17 AM6:50 『ウッド氏の旗艦ETF、5カ月ぶり安値-テスラの下げが追い打ち』
繰り返される「テーマ型」、いつまで乗せられ続けるのか
現在同様にIT関連が注目された時期がありました。
その後2000年頃、ITバブルの崩壊が訪れました。
「BRICs ブリックス」と呼ばれた新興国投資が注目された時期もありました。
2008年頃、金融危機(いわゆるリーマンショック)が起こり、大きな価格下落が起こりました。
その時々で様々な投資のテーマが存在します。
しかし、行き過ぎたテーマ偏重で、後悔する事例もあるのです。
販売者のセールストークに注意
世の中の人々は、銀行員や証券会社の人が運用の専門家だと思うケースがあるでしょう。
しかし、彼らは「販売者」で、運用の経験者はほとんどいないのが実際だと思います。
筆者自身が販売者であった時代を経験しました。
「自分では投資に値しないと思う商品」を売らなければならないのか?
筆者は自らも投資家として35年余の経験を持っています。
自分で投資しても良い、親に勧められる商品しか、助言の対象にしません。
勤務先の収益達成のために、流行っているテーマの商品をセールスするのは、セールス成果が出やすい手法なのでしょう。
そして、販売した商品が低迷することも多くあるのです。
しかし投資家の人々は、販売者の成績達成に付きあう必要は無いのです。