新生活前に知っておきたい資産運用のポイント!使わないともったいない非課税制度
日本経済新聞によると、2023年12月の国内公募の追加型株式投資信託では、
オールカントリー(全世界株式)銘柄が資金流入トップだったと報じられています。(通称、オルカン)
また、この銘柄は2018年10月の設定以来最高の1,088億円の資金が流入し、
23年11月に引き続き、2か月連続の首位を獲得したことも報じています。
(データ:2024年1月11日 日本経済新聞 『23年12月の投信、「オルカン」過去最高の流入額』)
一方、資金流出(解約)ではコスト高傾向のテーマ型が4本ランクイン
かねてより低コスト・インデックス運用の有用性を伝えてきた筆者として、
低コストのオールカントリーのインデックス投信が広く評価されてきたことは喜ばしく感じます。
一方、2023年12月に資金流出が重なった投信のTOP10銘柄では10本中4本がテーマ型の投資信託でした。(2024年1月18日 日経CNBC 朝エクスプレス QUICK資産運用研究所のデータより)
「回転売買」をしたい販売者側の思惑があると考えられます。
ある程度期間が経過すると、次のテーマ型投信へ乗り換えさせ、また手数料を得る売買方針です。
次世代通信やAIなど、セールスしやすいテーマを用いるのです。
事実として、4本のテーマ型投資信託の全てが購入時手数料が設定されているファンドでした。
仮に百歩譲って購入時の手数料がディスカウントされていても安心はできません。
これらは総じて、信託報酬が高めに設定されていることも共通点として挙がります。
保有している間、このコストを負担し続けているのです。
乗り換えの手数料は受け取らない場合でも、信託報酬コストが高くかかっている場合があるのです。
2023年12月資金流出TOP10にランクインしたテーマ型投信のコスト
銘柄名(仮称) | 購入時手数料 | 信託報酬 |
---|---|---|
テーマ型A | 3.85% | 1.810% |
テーマ型B | 3.30% | 1.848% |
テーマ型C | 3.30% | 1.870% |
テーマ型D | 3.30% | 1.925% |
(RIA JAPAN調査 購入時手数料・信託報酬データは各銘柄の目論見書より 全て税込)
世界株式の時価総額、日本株式は約5.53%
このオールカントリー(全世界株式)銘柄が主に連動する指数はMSCIのACWI(All Country World Index)という指数です。
この指数の時価総額では、日本は約5.53%程度しかありません。
もし、株式に投資する部分を100%とするならば、
約94%を「外国株式」で持つことが、世界の株式(グローバル投資)の正解と考えられるのです。
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