投信の手数料打ち切りも 米国投資家に学ぶべきコト
GPIFの2023年度2Qの運用リターン結果は、収益率マイナス(▼)0.31%、収益額▼6,832億円でした。
出所:GPIF 2023/11/02発表。2023年度2Qは2023/07月~09月末のことです。
資産運用の世界では、市場が悪い時期にはマイナスリターンになることは当たりまえです。
プロが運用していても、長期でみると過去には約3年に1年はマイナス運用となっています。しかし、
「マイナスになった、運用なんてしないほうが良い」とは考えるべきではありません。
自動車の交通事故で亡くなる人は、毎年世界中で出ています。
「死亡事故が起こるから、自動車は使うべきでない」とは通常、考えないですよね?
リスクがあっても、それ以上にメリットがある場合に「使わないほうが良い」とは考えず、利用や使用を続ける必要があると言えるのではないでしょうか。
2023年7-9月期にリターンを押し下げたのは何?
出所:GPIF『2023年度第2四半期運用状況(速報) 』 2023/11/02
2023年2Qのリターンが悪かった順に並べると
国内債券 ▼2.74%
外国債券 ▼0.79%
外国株式 ▼0.10%
国内株式 +2.49%
という結果でした。
債券だから安心、とはなっていないのです。
1番になるカテゴリーは変化する
データ GPIF 2023/07/07公表
(クリックで大きな図で見ることができます)
2019年度に▼13.08%だった外国株式はその後、
2020年度+59.42%、2021年度+18.48%で1番収益が良いカテゴリーでした。
2022年度は国内株式が+5.54%で1番収益が良いカテゴリーでした。
1番になるカテゴリーは変化するのです。
過去のリターンが良かったからといって、今後も良いとは限らないのです。
国内債券のリターンは低調でリターンに寄与することはあまり無かった
2013年度から2022年度の10年で国内債券の収益率をみると、
・マイナスリターンが5回/10回
・プラスリターンで3%を超えたのは1回/10回
・過去10年のリターンは0.49%/年
となっています。
低金利が続いている日本国内において、国内債券に資産配分をすることが合理的であるのか、考えてみる必要がありそうです。
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