あまり報道されないニュース 株高で株式関係赤字1600億円の銀行は?

安東隆司

安東隆司

テーマ:所長解説のおカネ学♫

株高で損失が発生する商品で、ある銀行が「株式関連損益で1600億円の赤字見通し」です。
ざっくり言えば、株安に賭けたポジションを取って運用していたが、逆方向だったので損が出たとのことです。

2022年末、「2023年展望」で語られたシナリオは前半は株価低迷、後半は徐々に持ち直しというシナリオでした。
しかし実際は2023年の1-3月は大幅な株高となりました。
「前半低迷」シナリオを信じてポジション構築を行い、大きな損失を被ったとも想像されます。

なぜ、あまりニュースで採り上げられないのか?

預金者や取引先からすると、大きなニュースのはずですが、あまりニュースで採り上げられているとは思いません。
なぜ、あまりニュースになっていないのでしょうか?

TVや新聞等メディアに公告を出しているスポンサー。
スポンサーにとって都合の悪い報道を、センセーショナルに採り上げると、
スポンサーが広告から降りてしまう可能性があるのです。

TVや新聞などメディアに広告主として広告料を払うスポンサー。
メディアにとっては「お客様」です。
ニュースとして採り上げないワケにはいかないでしょうが、
大きく採り上げて、スポンサーを失うリスクを取る事は避けたいのです。
メディアの報じることが中立であるとは限らないのです。

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中立な立場で採り上げたメディアの報道例が以下です。

三井住友トラスト・ホールディングスは30日、2024年3月期の業績予想を下方修正した。連結純利益の見通しを前期比55%減の850億円とした。従来予想は2000億円。株価下落に備えて保有する「ベア投信」の評価損が日本株上昇の影響で膨らんだため、損失処理に踏み切る。

3期連続の最終増益を見込んでいたが、一転して減益となる。ベア投信の売却損を含む株式等関係損益が通期で1600億円の赤字になる見通しだ。従来予想は150億円の黒字だった。株価上昇は本業には追い風だとして、実質業務純益の予想は2%増の3300億円に引き上げた。従来予想は3200億円。配当予想は据え置いた。

日本経済新聞 2023/10/30 『三井住友トラスト純利益55%減 24年3月期、株高で損失』

「三井住友トラスト 株式損失」で2023/11/02時点で検索した結果、
日本経済新聞と朝日新聞デジタル、Bloomberg NTTドコモ、au Webポータル には報道されていました。
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の有価証券その他の投資商品についての勧誘や、売買の推奨を目的としたものではありません。
本記事は信頼できると判断された情報等を基に作成しておりますが、正確性、完全性を保証するものではありません。

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安東隆司
専門家

安東隆司(投資顧問)

おカネ学株式会社 Reliable Investment Advisors Japan Co.,Ltd(英文名称 略称 RIA JAPAN)

富裕層の資産の管理や運用、承継などを行う。売買手数料0などお客様と利益相反の少ないサービスを追求。また、海外ETFを中心とした資産形成の知識・経験が豊富。テーラーメードの投資助言を大切にしている。

安東隆司プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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