投信の手数料打ち切りも 米国投資家に学ぶべきコト
黒田日銀総裁の任期が2023/4/8となっています。
日銀総裁任期は5年で、2期10年の黒田日銀体制が間もなく終了します。
複数の政府・与党幹部が、雨宮氏に次期日銀総裁のポストを打診したと明らかにした
日本経済新聞の電子版が報じ、Bloombergにも採り上げられています。
故意のリークで地ならし
観測気球という言葉があります。
気象観測に必要なデータを気球を飛ばして情報収集するものです。
今回の報道も、故意にリークを行い、世論の反応等を検討していると考えられます。
ブラックアウト期間とは?
中央銀行政策決定会合のメンバーが政策決定会合の前後の時期に金融政策マターについて発言することを禁じたルール
引用:外為どっとコム HPより
米国においては、FRBのブラックアウト期間に、ウォールストリート・ジャーナルからの情報がまさに観測気球や、方向性の地ならしを行っているように感じられます。
故意にWSJに情報リークを行い、地ならしを行っている印象を受けます。
今回の日銀次期総裁人事報道も、観測気球と地ならしかもしれません。
為替は円安へ
為替は円安に振れています(2023/02/06 AM7時時点)。
現副総裁である雨宮氏が新総裁になれば、黒田日銀の金融緩和策が延長される可能性が高い、と考えられるためと思われます。
図表:Bloombergより
マーケットでサプライズはいつでも起こる
2022/12/10に、日銀の姿勢に変化が見られ、実質的に長期金利は新たな目安である0.50%近くに上昇しました。
この変化に多くの市場関係者は「予想外」「サプライズ」という反応でした。
しかしながら、政策変更などは事前にわかっていると、その方向にポジションを取る投資家がいるでしょう。
ある意味、サプライズであった方が、市場の混乱を招かないケースもあるのでしょう。
今回のニュースは観測気球なのか。
または他の人選を隠すサプライズのための情報なのか。
引き続き、日銀次期総裁の人事が注目トピックであることに変わりはないでしょう。