確定申告で考える、「トクするおカネ学」②小規模企業共済等掛金控除
流動性の低い資産は金融緩和時代の終焉と共に大きなリスクに晒されます。過去には金融危機が起こった時に詐欺まがいの事件が表面化してきた事例が多く存在します。
2022/11/16の日経モーニングプラスFTの特集で、極めて重要な示唆を伝えていました。紹介いたします。
暗号資産(仮想通貨)FTXの投資先、流動性が低い資産に
暗号資産交換所のFTXが破綻しました。
SEC ゲンスラー委員長がFTX問題に触れた内容が以下です。
彼らは顧客マネーを集め それを担保に借り入れ
トレーディングの原資として 時に顧客に不利になる売買をした
FT(フィナンシャル・タイムズ)が報じたFTXのバランスシートのポイントが以下です。
資産の大半
流動性の低いベンチャー・キャピタル投資や
広く取引されていないトークンなど
共に、日経モーニングプラスFT 2022/11/16放送より
結果としてFTXの顧客の資産回収は望み薄となるでしょう。
流動性の低い資産は金融緩和時代の終焉と共に大きなリスクに晒されます
実態とかけ離れた粉飾を見抜ける投資家は多くはありません。
今回も著名な投資家でさえも損失を計上することになるでしょう。
マネーが引き潮になると、誰が裸で泳いでいたかわかる
バフェット氏のコメントを引用した上で、豊島逸夫氏は次のように述べていました。
英国の年金基金、クレディスイスの経営不安、あるいは一世を風靡したSPACの帝王の破綻…(中略)リーマンショックとの類似点がある。
豊島逸夫氏 日経モーニングプラスFT 2022/11/16放送より
更に豊島広キャスターは以下の主旨のコメントをしています。
エンロン事件(ITバブル崩壊)、マドフ事件(リーマンショック後)はバブルの崩壊と共に、今まで隠せたものが隠せなくなるのが歴史の教訓ではないか
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SECは暗号資産(仮想通貨)の現物ETFを認めなかった
暗号資産関連の業界が、暗号資産の現物ETFを過去に何度も申請しています。しかしSECはこれを認めていません。
投資家にリスクが高いことを示すメッセージだと思います。
その、自称富裕層担当を信じて大丈夫ですか?
金融機関の担当者はほとんどが販売者です。収益を上げるために、投資家に興味を引くキャッチフレーズを次々と考えます。
「富裕層が投資する、プライベート・・・」といったものです。
富裕層の一部が、流動性の少ない、プライベート・エクイティや私募ファンドなどに投資しているケースも中にはあるでしょう。
しかし、全体の膨大な資産のごく一部の投資に留まることが普通でしょう。
流動性の少ない資産は、イザという時に価値が大きく毀損する可能性を含んでいます。
FTXの資産の大半が流動性が低い資産であったことは、経営破綻、投資家の回収率の低迷(ほとんど損失)という事態を招いた大きな要因であることを忘れてはいけません。
「富裕層はこんな投資先を選んでいる」
「分散投資でこのような分野も用いては?」
「特別なあなたに」
こんなセールスに踊らされて、大きな損失を被る人が後を絶えません。
”プライベートなんとか” と名付けられた、何となく洗練された商品のイメージの商品。
中身はリスクの塊である場合もあるのです。そして、それはプロの投資家ですら、被害にあってしまうケースがあるのです。
『聞いたことが無いし、なんだか新しい儲けの方法っぽい」
と感じて投資してしまい、後悔しない知恵袋が必要です。
目新しくなくても、流動性が重要!
ETF、外国株式、日本のREIT。目新しさはないかもしれません。
しかし、流動性、透明性があること
は投資ツールとしてとても重要なのです。
しかし、これらの商品群は販売者にとってメリットが少ないのです。
投資家にとって有利でも、販売者は儲からない。
あなたの相談している人は、本当に親身になって相談に乗ってくれていますか?
「プライベートなんとか」を勧めてくる人が、あなたの運用の成功のために、その商品を勧めているのか、考えてみる必要がありそうです。