セゾン投信、中野晴啓会長退任へ。 「つみたて」功労者でも意見は通らないのか
資産運用では相場が好調な時もそうではない時もあります。
自分の大切な資産が減ってしまうのは誰でも避けたいものです。しかし、イメージを過信することは危険です。
以前「元本確保型投資信託」の販売が強力に進められました。この投資信託シリーズがスタートし1年5か月の時点で、純資産総額が3000億円を超えたというニュースもありました。
「人気商品、元本確保なら」と安心してしまいがちですが、安易に信用してはいけなかったのです。
元本確保型は元本が必ず確保されているわけでない。シリーズ23本全てに元本割れが発生している
のです。
元本確保「型」は元本確保とは言っていない
元本確保「型」は元本確保している商品ではなく、あくまで元本確保を目指している商品です。
購入時手数料(一例では1.65%)の金額を元本から差し引いた後の、元本確保を目指しています。
言い換えれば、購入時の手数料、例えば1.65%を支払った後の「元本確保を目指す」商品でした。1.65%はそもそも元本確保型の対象外で、コストがかかっていたのです。
2022年2月22日に調査を行ったところ、このシリーズでは
23本中23本(全て)で基準価額1万円を下回り、元本割れが発生していました。
元本割れでも分配金発生、更に成功報酬が差し引かれた?
「分配金がもらえる」と聞くと嬉しく感じてしまいがちです。しかし運用で
元本割れしている状態でも分配金を出しているのです。
運用でうまくいっていないのに、支払われる分配金はどこから出ているのでしょうか?答えは、
自分の預けた元本が取り崩されているのです。
実力以上の分配金は、ただ元本取り崩し金を受け取っているに過ぎません。
お金が増えていると思ったら、増えてないどころか、元本が割れてしまっている状態になる可能性があるのです。
投資元本を減らしてまで、分配金を受け取りたいというニーズはあるのでしょうか?
ほとんどの投資家が、この事実に気づいていないと思われ、心配です。
またこの投資信託シリーズでは、分配金支払い時に「11%の成功報酬が発生する」場合があるのです。
そして、元本割れ状態でも、指数はプラスという状況が発生していました(理解に苦しみます)。つまり、
元本割れしている状態でも分配金が払われ、更に成功報酬も引かれた可能性があるのです。
元本割れしていても、指数がプラスで、成功報酬が支払われた としたら、投資家は不満を持つことが普通なのではないでしょうか?
解約時に、受け取る金額が予想外に低い結果に驚く投資家が発生することでしょう。
皆さんは投資する時に
そのファンドがどういった仕組みのものなのか、どこに投資しているのか、コストはどのぐらいかかるのかを是非知った上で投資先を選んでほしいと思います。
しかし、このシリーズは複雑すぎる仕組みです。3000億円を投じた投資家のどのくらいの人が、この事実やリスクを認識していたのでしょうか?
金融機関の販売者ですら、気づいていないリスクだったのかもしれません。
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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の有価証券その他の投資商品についての勧誘や、売買の推奨を目的としたものではありません。
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