2024年NISA対象でも、ダマされてはいけない商品とは?隔月分配型とは?
「リスクはあまりとりたくないですよね」と言われたら多くの人がうなずいてしまうでしょう。
そういう時に、「リスクをあまりとりたくない人向け」としてバランス型がオススメされる場合が多くあります。
しかし、バランス型ファンドも種類によっては確実に損をしてしまうファンドもあるのです。
バランス型、中には損する仕組みに投資しているものも
バランス型とは複数の投資対象に投資する投資信託です。一般的には「日本株式」「日本債券」「外国株式」「外国債券」の4つの投資対象に投資するパターンが多いでしょう。
中でも注意すべきバランス型は日本債券の割合が多く、コストが高いバランス型です。
日本の国債は長年、低金利の水準に据え置かれています。2020年5月1日時点でも年利回りがマイナスとなっています。マイナス金利では「利子が貰えずに利息を支払う」ということです。
一方、日本国債ではなく社債の利回りはどうでしょうか?
2018年12月末時点での日本の高格付け社債の利回りはわずか0.3%でした。
では実際にリターンを計算してみましょう。
日本の債券全体のリターンを仮に0.3%とします。
バランス型ファンドの信託報酬が1.78%だとすると、リターンは
0.3%-1.78%=-1.48%
毎年マイナス1.48%損していくのです。
もちろん、日本債券以外の投資対象でリターンを取り戻せれば全体の運用はマイナスにはなりませんが、バランス型ファンドを選ぶ際には、投資対象からのリターンとそれに費やすコストがどうなっているのかを考える必要があります。
なぜ高コスト銘柄がセールスされるのか?販売者が儲かる仕組み
どうして損してしまう仕組みの金融商品が強くセールスされているのでしょうか?
理由の一つは販売者側の利益体制にあると考えられます。
高コスト銘柄の「購入時の手数料や信託報酬」などの一部は還元され、販売者側の利益になります。
販売者の立場としては「高コストの銘柄を多く販売した方が儲かりやすい」という考え方になるのが普通でしょう。
テレビCMや雑誌の高い宣伝費を投資家が負担している?
テレビや新聞、雑誌の広告やセミナーなどで強力な宣伝の結果人気を集めている銘柄もあります。
高い宣伝費をかけているということは、それを上回るコストを投資家が負担している場合があるのです。
番組や雑誌等で取り上げられるランキングで、それぞれの媒体のスポンサーが金融機関の場合を考えてみましょう。
ランキングはスポンサーになっている金融機関の取り扱い商品が入っていませんか?
スポンサーに配慮した「ランキング」が紹介されている可能性もあるのではないでしょうか。
ランキングが上位だからという理由だけで選ばずに、
・その銘柄がどういう内容なのか、
・所持しているだけでコストがどのくらいかかるのか
ということを確認し、資産運用をしていただければと思います。
低コストでリターンを大きくするためにはどうしたら?
では、注意点だけでなく、具体的にどういった銘柄を選べば良いのでしょうか?
具体的な銘柄は筆者、安東隆司執筆の書籍にて掲載されています。
また、今回登場した「バランス型」についての詳しい説明は著書『元メガバンク・外資系プライベートバンカーが教える お金を増やすならこの1本』P107 以降に詳しい解説が掲載されています。
「ハイイールド」「社債」や「格付」、「投資適格・投資不適格」については上記書籍のP62 以降に詳しい解説が掲載されています。
書籍の詳細情報は本コラム下部より閲覧が可能です。
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