銀行でNISA口座を利用している人が気付いていないコト、元メガバンク行員が語る
昨今、注目を集めているアメリカの投資会社アーク(ARK)・インベスト・マネジメントが手掛けるETFが運用不調になりつつあります。
同社は「破壊的イノベーション」を起こす可能性のある企業への投資で知られ、更に日本でもある証券会社のファンドに対して助言や情報提供を行っています。
ARKのETFは3か月リターン▼32.08%に
そんなARKのETFですが、直近ではパフォーマンスが伸び悩んでいます。
直近の3か月のトータルリターンでは▼32.08%(*1)となっています。
(*1)2021年5月12日10時30分時点 データはBloomberg.co.jpより
アークはETFを作っているプロバイダーです。
変動率の高い銘柄を多く組み入れているため、下落時にはダメージも大きくなるのです。
また、現在アークのETFは個人投資家は日本の証券会社で購入できません。
日本でETFは登録制になっており、アークは日本でのETF登録がないためです。
そこで日本の証券会社がアークに助言を依頼してスタートした投資信託が複数本販売されています。
国内販売のアーク関連投資信託はETFでないことに注意。コスト高のものも
国内で購入できるアーク関連の投資信託はETFでなく、通常の公募投信となっています。
ETFではないため、ETFのメリットである「購入時手数料がない」ことや「低コストの銘柄が多い」特徴から外れてしまっているのです。
一例では購入時に3.3%以上の手数料がかかり、保有中に発生する信託報酬は2.09%、解約時には0.5%の信託財産留保額が発生するものもあります。
国内で注目の銘柄でもコスト把握を
アークが日本の証券会社とコラボレーションした銘柄のうち、直近のものでは当初設定額で歴代3位となる2680億円を集め、注目を集めています。
しかし、米国ではこのアークの換金や空売りがされているとの見方があります。要因として以下が考えられます。
・アークの低パフォーマンスと今後への不安
・市場動向「小さな泡」の不安
また、現時点で国内の証券会社ではアークのETFを購入することが不可能なため、国内証券会社とコラボした投資信託を購入する場合は高い売買手数料や信託報酬を支払わなければいけません。
独創的な戦術であっても、運用コストが高ければリターンが制限されてしまいます。
コストに対する意識を高めていただければと考えています。
本コラムは個別の銘柄や金融商品について推奨するものではありません。
セミナーや講師のご用命は下記リンクの弊社HPお問合せフォームよりご連絡ください。
RIA JAPAN おカネ学株式会社 お問合せフォーム
元メガバンク・外資系プライベートバンカーが教えるお金を増やすならこの1本から始めなさい 増刷され好評発売中!
書籍の詳細情報は下記リンクより閲覧が可能です。
Amazonでの販売ページ
楽天ブックスでの販売ページ
紀伊国屋書店での販売ページ
iDeco+NISA・つみたてNISA プロの運用教えてあげる! こちらも増刷 3刷絶賛発売中!
書籍の詳細情報は下記リンクより閲覧が可能です。
Amazonでの販売ページ
RAKUTENブックスでの販売ページ