中立な助言者RIA。日本で初めて東証マネ部に採り上げられたRIA事業者インタビュー
将来に向けて、資産投資を始めるとき、金融機関の担当者からオススメされることもあるかもしれません。
しかし、担当者から勧められたものが必ずしもベストな選択とは限りません。
「販売者に都合のいい金融商品を買わされている」というケースが少なからずあるのです。
だからこそ、自分で判断を下せるように投資に関する知識を身につけることが大切です。
今回は、これから投資を始める初心者が陥りやすい失敗例を解説します。
「バランス型ファンド」組み合わせによっては損をするケースも
金融機関のセールストークとして、「リスクを抑えるためにバランス型ファンドをお勧めします!」というケースがあります。
バランス型ファンドは、株式のみなど一つの試算クラスに絞るのではなく、複数の資産クラスにまたがって投資する投資信託です。
一見すると、分散投資になって、リスクが下がると思うでしょう。
でも組み合わせによっては、リスクが下がるどころか損をするケースがあるのです。
バランス型ファンドでは、日本株式、日本債券、外国株式、外国債券の4つの資産クラスを対象とするものをよく見かけます。
しかし、この中で利回りの低い日本債券の割合が多く、かつ信託報酬が高いと、運用益よりもコストが上回ってしまい、毎年損をする可能性が高くなってしまいます。
あるバランス型ファンドの投資信託を見ると、日本債券に約49%も投資する形がありました。
この日本債券のリターンを0.3%と仮定し、信託報酬の水準を仮に1.78%とすると、日本債券に投資した部分は、毎年マイナス1.48%の損になってしまいます。
日本債券が足を引っ張り、残りの51%の部分で利益が出ないとマイナスの可能性が出てくるのです。
バランス型ファンドは、投資対象のリターン予想と掛かるコストとの比較が大切です。
リスクが少ないという言葉の裏で、自分たちのリスクが少ないかを判断しなければいけません。
元本確保型なのに元本割れ!?元本確保型投資信託
リスクを抑えたい人に人気の商品で、「元本確定型」というものがあります。元本が確保されるのだと名前に安心感を覚える人もいるでしょう。
ところが、実際には元本割れの可能性もあるのです。
2021年4月末時点では、ある元本確保型投資信託のシリーズ23本中、11本が元本割れとなっています。
この1年でいえば、世界の株価指数は絶好調でした。例えば、ナスダック総合+58%、日経平均株価で+47%、ユーロストックスで+33%といった具合です。
しかし、元本確保型で2020年3月開始のものの基準価額は9,903円でリターンの恩恵を全く受けていません。
この「元本確保型投資信託」は、「元本を完全に確保しているわけではない」のです。
更に安定性を重要視しようとした結果、リターンは限定的で、さらに累積クーポンの仕組みがわかりにくいことがあるのです。
非常に複雑なことが多く、成功報酬も掛かり、国際分散投資の理念とは違ったもののケースもあります。
非常に複雑な商品なので、残念ながら投資初心者向けではありません。
このような現状に気付いていない投資家が多いのではないかと心配になります。
銀行や証券、IFAなどの販売員はセールスのために勧めているのであって、あなたの投資にとって最良のものを勧めてくれる訳ではないのです。
セミナーや講師のご用命は下記リンクの弊社HPお問合せフォームよりご連絡ください。
RIA JAPAN おカネ学株式会社 お問合せフォーム
元メガバンク・外資系プライベートバンカーが教えるお金を増やすならこの1本から始めなさい 増刷され好評発売中!
書籍の詳細情報は下記リンクより閲覧が可能です。
Amazonでの販売ページ
楽天ブックスでの販売ページ
紀伊国屋書店での販売ページ
iDeco+NISA・つみたてNISA プロの運用教えてあげる! こちらも増刷 3刷絶賛発売中!
書籍の詳細情報は下記リンクより閲覧が可能です。
Amazonでの販売ページ
RAKUTENブックスでの販売ページ