大学ファンド収益率マイナス2.2%、GPIF+1.5%と明暗を分けた理由は?【1】
外出自粛要請で家で過ごす方が増えているかと思います。
ネット証券では口座開設数の増加が確認されたりと、このタイミングで新たに資産運用を始める方も増えているようです。
しかし、生半可な知識で資産運用を始めてしまうと思わぬケガをしてしまう可能性もあります。
今回は数回にわたり、長期間の資産運用にとって大切なことをお届けしたいと考えております。
最終回の本日はこれまでのおさらいと、どうして高コスト傾向の投資信託が純資産ランキングにランクインしていくのかを解説いたします。
また、本記事の終盤では具体的にどういった銘柄を選べば良いか知る方法を掲載いたします。
【GW特別連載コラム~生半可な知識ではケガをする バックナンバー】
第1回:①純資産ランキングで投信を選んで本当に大丈夫?
第2回:②気づいたら1/4に目減り!?知らないと損する毎月分配型に潜むワナ
第3回:③損する仕組みに投資しているかも?注意すべきバランス型とは
これまでのおさらい
これまで解説した内容を箇条書きにておさらいしましょう。
・日本の投資信託純資産ランキング上位の銘柄が必ずしも良い成績を上げるわけではない。
・純資産ランキング上位5銘柄うち、3銘柄の信託報酬が1.7%以上と高コスト傾向がある。
・純資産ランキング上位5銘柄のうち、4銘柄が毎月分配型
・毎月分配型には特別分配金のものがあるが、実は「元本取り崩し金」
・100万円でスタートした場合、26万円程度まで下落している可能性も
・毎月分配型でも投資元本が減っていない、低コストの海外ETF
・バランス型、ファンドによっては確実に損をしてしまう場合も
・ハイイールド=投資不適格、ジャンク債
高コスト傾向の強い銘柄でありながら純資産ランキングにランクインする銘柄にはある共通点があります。今回はその共通点を解説いたします。
なぜ高コスト傾向の強い銘柄がランクインするのか?天引きされたコストは販売者の報酬に
これまでシリーズにわたって純資産ランキング上位5銘柄で注意が必要な銘柄を解説してきましたが、共通点はセールスが強力だということです。
高コスト銘柄の「購入時の手数料や信託報酬」などの一部は還元され、販売者側の利益になります。
販売者の立場としては「高コストの銘柄を多く販売した方が儲かりやすい」という考え方になるのが普通でしょう。
テレビCMや雑誌の高い宣伝費を投資家が負担している?
テレビや新聞、雑誌の広告やセミナーなどで強力な宣伝の結果人気を集めている銘柄もあります。
高い宣伝費をかけているということは、それを上回るコストを投資家が負担している場合があるのです。
番組や雑誌等で取り上げられるランキングで、それぞれの媒体のスポンサーが金融機関の場合を考えます。
ランキングはスポンサーになっている金融機関の取り扱い商品が入っていませんか?
スポンサーに配慮した「ランキング」が紹介されている可能性もあるのではないでしょうか。
ランキングが上位だからという理由だけで選ばずに、
・その銘柄がどういう内容なのか、
・所持しているだけでコストがどのくらいかかるのか
ということを確認し、資産運用をしていただければと思います。
低コストでリターンを大きくするためにはどうしたら?
では、注意点だけでなく、具体的にどういった銘柄を選べば良いのでしょうか?
具体的な銘柄は弊社代表安東隆司執筆の書籍にて掲載されています。
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更に今回のシリーズで解説した注意が必要な投資信託の詳しい解説や、今回のシリーズで紹介しきれなかった注意すべき投資信託の解説も行っています。
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