リファスタ 朝の貴金属レポート(2026年5月29日 金曜・朝)

杉兼太朗

杉兼太朗

テーマ:金相場

リファスタ 朝の貴金属レポート(2026年5月29日 金曜・朝)


おはようございます、リファスタCEOの杉です。
週末を前に、いよいよ今晩は今週最大の山場、米コアPCEデフレーター(4月分)の発表日です。
本日は池袋店・心斎橋店ともに10時から通常営業しております。

今日は何の日


5月29日は「エベレスト初登頂の日」です。
1953年のこの日、ニュージーランドのエドモンド・ヒラリーとシェルパ族のテンジン・ノルゲイが、世界で初めて世界最高峰エベレストの登頂に成功しました。
標高8,848メートル。
人類が地球上で到達しうる最も高い場所に、二人の男が立った瞬間です。
ヒラリーは登山家、テンジンは現地ネパールのシェルパ族。
出身も立場も全く違う二人が、命綱を共有しながら頂を目指した物語は、今も語り継がれています。
そしてもう一つ、5月29日は「呉服の日」でもあります。
「五(ご)二(ふ)九(く)」の語呂合わせで、全国呉服小売組合総連合会が制定しました。
山の頂と、和装の伝統。
高みを目指すことと、長く受け継がれるもの。
ジュエリーや貴金属を扱う仕事にも、どこか通じる日付です。

本日朝時点の国内公表価格(前営業日表示)


朝4時時点ではリファスタ相場表は前営業日の値です。
平日のため、10時更新後に最新値へ切り替わります。

現時点で表示されている前営業日5/28(木)の国内公表価格は、K24が24,481円、前々営業日5/27比でマイナス747円。
プラチナのPt1000は10,445円、同マイナス377円。
銀は409円でマイナス15円、パラジウムは7,346円でマイナス10円。
リファスタの店頭K24買取(IG500g以上)は23,991円、Pt1000の同条件は10,232円。
K18は18,287円、Pt900は9,766円という前営業日値です。

品目前営業日5/28(木)国内公表価格前々営業日5/27比
K2424,481円マイナス747円
プラチナ Pt100010,445円マイナス377円
409円マイナス15円
パラジウム7,346円マイナス10円


リファスタ店頭買取(前営業日値)価格
K24(IG500g以上)23,991円
Pt1000(同条件)10,232円
K1818,287円
Pt9009,766円


昨日(木曜)の振れ幅が大きかった原因を追求します


昨日の朝のレポートでは、本日10時更新のK24を「24,900円台から25,050円台で下振れ方向」と予想していました。
しかし結果は24,481円
予想レンジを400円以上下回る大きな下げとなり、予想を大きく外したかたちです。
率直に、その原因を追求します。

まず、朝4時時点の海外データでは、NY金は前営業日終値からマイナス1.21%でした。
この時点での逆算では、150〜250円程度の下げ幅で着地するはずだったのです。
ところが、東京時間が始まる前、つまり日本の朝4時から10時までの間に、ドル建て金はさらに崩れていました。
日別テーブルで確認すると、5/28(木)のNY終値GOLDは4,447.5ドル。
これは朝4時時点の4,455.90ドルから、さらに約8ドル下、最安値ベースでは4,440ドル付近まで売られていたことを意味します。
朝4時時点ではマイナス1.21%だったものが、東京10時更新時点では実質マイナス1.4%近くまで下落幅が広がっていたわけです。

加えて、もう一つ重要な要素があります。
それは、kinkaimasu.jpの国内公表価格は、その日の東京10時時点のロンドン午前PMフィキシングおよびTOCOMの寄り付きを反映するため、夜間NY時間の動きが翌朝にずれ込んで反映されるタイミングがあるということです。
今回はその「ズレ込み反映」が、想定より大きく出た格好です。

つまり、原因は二つ。
一つは、朝4時から東京10時までの間にNY時間でさらに金が崩れていたこと。
もう一つは、夜間の動きが10時更新時に一気に反映されるタイミングだったこと。
朝4時時点のスタート地点だけでは、その後の時間帯の動きまで読み切れない、というレポートの構造的な限界が、今回ははっきり出てしまいました。
予想と実勢の大きな乖離について、改めてお詫びいたします。

昨夜の米経済指標振り返り


そして昨夜、5/28(木)の米国時間に発表された3つの経済指標が、いずれも市場予想を下回る弱い内容でした。
米Q1 GDP第2次推計は、予想2.0%に対し結果1.6%。速報値からも下方修正されました。
新規失業保険申請件数は、予想21.1万件に対し結果21.5万件と、労働市場の若干の悪化を示唆。
新築住宅販売件数は、予想67.0万件に対し結果62.2万件と、こちらも大幅に下振れています。
3指標とも「予想より弱い」内容で、景気減速懸念が高まる結果となりました。

米経済指標(5/28発表)市場予想結果
Q1 GDP第2次推計2.0%1.6%
新規失業保険申請件数21.1万件21.5万件
新築住宅販売件数67.0万件62.2万件


通常、景気減速懸念は安全資産としての金には買い材料となります。
実際、本日朝4時時点でNY金は4,497.77ドル、前営業日終値の4,455.91ドルからプラス0.90%と反発しています。
昨日大きく下げた反動と、米指標の弱さによる利下げ期待の再燃が重なった格好です。
ただし、ここで気を付けなければならないのが、GDP統計に同時に含まれるコアPCEインフレ率(Q1分)が4.3%と急加速していた点です。
景気は弱いが、インフレは根強い。
このスタグフレーション的な構図が、FRBの利下げを難しくしている、というのが市場の見方です。

今朝4時時点の海外マーケット


NY金は1オンス4,497.77ドル、前営業日終値4,455.91ドルからプラス0.90%と反発。
NYプラチナは1,926.90ドル、前営業日終値1,928.00ドルからマイナス0.06%でほぼ横ばい。
金が反発した一方、プラチナはまだ底ばいの状態です。
ドル円は159円26銭、前営業日159円52銭からマイナス0.16%の円高方向。
米10年債利回りは4.456%、前営業日4.49%からマイナス0.034ポイント低下しています。
利下げ期待による債券買いと、ドル安・円高方向の動きが整合的に出ています。

項目今朝4時時点前営業日前日比
NY金(1オンス)4,497.77ドル4,455.91ドルプラス0.90%
NYプラチナ(1オンス)1,926.90ドル1,928.00ドルマイナス0.06%
ドル円159円26銭159円52銭マイナス0.16%
米10年債利回り4.456%4.49%マイナス0.034ポイント


本日10時更新予想


ここからが本題です。
今朝4時時点の海外データから逆算すると、本日5/29(金)10時更新後のK24は、24,650円台から24,800円台で反発方向の可能性。
Pt1000は、10,420円台から10,500円台でほぼ横ばい〜小幅反発方向の可能性が示唆されます。
昨日のK24が24,481円、Pt1000が10,445円というスタートラインから、K24は150〜300円程度の戻し、Pt1000は概ね横ばい圏での着地、というのが現時点の見立てです。
ただし、本日の最大の注目は今晩の米コアPCEデフレーター(4月分)です。
コアPCEが市場予想を上回れば、インフレ再燃懸念でドル買い・金売り。
逆に予想を下回れば、利下げ期待が一段と強まり、金は一気に上値を試す展開もあり得ます。
週末を控えたタイミングでもあり、結果次第で値動きが荒くなる可能性が高いです。

ダイヤモンド市場


ラスベガスのJCK Las Vegasは本日3日目を迎えます。
業界関係者の商談が本格化するタイミングです。
あわせて、本週はデビアスのサイト(販売会)も動いており、原石価格の方向感を見るうえで重要な週となります。
Rapaportのトップページは今朝もCloudflareの遮断でアクセスできていません。
直近で確認できている情報としては、1カラット以上のポリッシュドダイヤモンドは安定推移、1カラット未満は下落圧力という、サイズ別で明暗が分かれる傾向が続いている模様です。
ラボグロウンの拡大とインド輸出の米関税問題が、業界全体の重しとなっている状況も継続しています。

CEOコメント

本日は今晩のコアPCE次第で、週末から来週にかけての地合いが大きく変わる可能性があります。
保有されている方も、売却を検討されている方も、結果を見極めてからの判断で十分間に合う局面です。
ご相談はLINE査定からお気軽にどうぞ。

毎朝お届けするこのレポートが、皆さんの一日の判断材料となれば幸いです。今日も良い一日を。

※本レポートは情報提供を目的としており、投資・売却の判断を推奨するものではありません。

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杉兼太朗
専門家

杉兼太朗(貴金属・宝石・ブランド品買取業)

ラウンジデザイナーズ株式会社 リファスタ

貴金属、宝石、ブランド品を買い取り、価値を正当に評価して次世代へとつなぎます。無料LINE査定や宅配買取にも対応し、急な資金の用立てや、終活、遺品整理といった幅広い顧客のニーズに寄り添います。

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