オンライン採用面接官研修を開催しました! ~相手を見抜く能力を高める~
「運はたまたまやってこない。自分で引き寄せるんだ!」。今年の新入社員研修で感想文に書かれていた「心に響いたフレーズ」の中で一番多かったものです。
私はいつも新人研修でこう投げかけ、そのための行動をディスカッションさせています。運を自分で引き寄せるためには、自ら能動的に働きかけ行動をするよう促し、大リーグで活躍している大谷翔平選手が高校時代に立てた8つの目標の一つ「運」から事例を出しています。それを題材にしたコラムはこちら⇒「受動的」VS「能動的」~運は引き寄せられる~
マナーよりも「社会人としての心構え」から
私の新人研修は、マナーより先に社会人としての心構えから入ります。まず最初に「研修での受講姿勢」について約束事を伝えます。時間を守ることはもちろん、スピーディに動くことや、人を尊重し「さん」づけで呼ぶなど、「これが職場でのマナーです」と言い効かせます。
次に、社会人としての意識と行動を変えてもらうために、組織で働く目的について問いかけ、学生と社会人の違いを明確にします。責任は親がとるのではなく全て自分になることや、行動は全て成果達成のためであることを伝えます。また一番強調したいのが「時間」です。今までは自由に使っていたものを、「お金に成る!」と語気を強めます。今日の研修もお金が動いていて、それが利益につながり顧客満足へとつながると伝えます。
3つめに、仕事をすることの意義と目標思考について、「私たちのあるべき姿を描く」必要性を伝えます。組織の目的をしっかりと見極め、質が高いのも、良いものを常に見ること、そして成果よりも成長に目を向けることを言い効かせます。目的と目標の違いを明確にした上で、新人たちに「あなたの働く目的と、この研修での目標」を考えてもらいます。どんな仕事でも、「目的と目標」があることを認識してもらいます。
「行動」ではなく「考動」しなさい!
さて本題です。新人には「行動」ではなく「考動」しなさいと言っています。漢字の通り考動とは「考えて動く」ということで、言われたまま指示をされたまま動くだけではなく、どうしたら良い結果が出るか、自分で解決の糸口を見つけ創意工夫をして動いていくことです。これがまさに能動的に動いてもらうための秘訣であり、運を引き寄せるポイントなのです。
研修で「運を引き寄せるために新人としてどう考動しますか?」とグループでディスカッションをしました。出てきた答えは・・・
1.自分から明るく挨拶をする
2.自分から他人に積極的に関わっていく
3.すすんで身の回りの整理整頓を心がける
4.いつも笑顔を絶やさない
5.わからない時は自分から質問する
等々、いろいろと出てきました。
これらが間違いなく運を引き寄せることになるでしょう。私は続けて「これらの考動が、先輩たちが新人に期待していることなのです」と伝えました。
「やる気を見せること!」
研修の最後に私から新人に贈る運を引き寄せる考動として、「やる気を見せること」と伝えました。組織の目的のために自身が責任を持つ意識を高め、主体的に考動することが大切です。頑張るだけでは成果は出ず、能動的に自ら働きかけ一生懸命さをアピールすることが求められます。
その上で、
・10年後、この組織で何をしていたいか?
・そのためにこの1年間、どういう仕事の仕方をするか?
・先輩たちは、あなたにどんな期待をしているか?
これを各人が考え、出てきた意見を全体シェアしました。
研修の最後に新人から「モチベーションを高める秘訣は何ですか?」と質問がありました。まさに「今日の研修で学んだことを実践することと、ミスを怖がらず、間違えたら正直に謝ることです」と伝えました。
私の研修では、この社会人としての心構えを身に付けてから「マナー」研修につなげていきます。マナーの「形」だけではなく「意識」がとても大切です。新人研修だけではなくフォローアップ研修やリーダー研修でも、能動的に動ける秘訣や主体的な考動にについて、多くの事例研究をしながら学べる研修も行っています。
詳しくはこちらをご覧ください⇒おもてなし経営クリエイション・アカデミー
最後までお読みいただきありがとうございました。