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第二の仕事の相談にある対照的な2タイプ

寺田淳

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テーマ:起業・独立


【はじめに】

 第二の仕事の相談で来られる方にはいろいろな事情を抱えた方がいます。
再就職でも転職でも、起業・独立でもそうですが
まず自身の想いや決意が明確でないとアドバイスのしようがありません。

 今日は中でも対照的な2つのタイプの相談例を紹介したいと思います。

【なんとかなりますか? なにがいいですか?】

 特に既に退職(早期退職を含む)してから第二の仕事を考え始めたケースに
比較的多くみられたのが「会社を辞めたんですが、何をしたらいいか?」
「私に向いてる仕事は何でしょうか?」
「何が私に合う仕事なのか教えてもらいたいのですが?」

 中には
「私は資格マニアでしてこれこれの資格を取得してます。」
「先生から見てどの資格で仕事をすればいいでしょうか?」

初対面から10分前後でこう尋ねられて即答出来る士業従事者はいないでしょう。
要は「他力本願」「依存型相談」の典型的な事例で穿った見方をすれば
「他責」傾向が強いケースと言えるでしょう。
 
 うまくいかないときは「あのアドバイスが間違っていたから」
「あの先生のせいで道を誤った」「私はこうだと思っていたのに」
など等、責任転嫁で現実を見ようとしないのです。

 「貴方がしたいことは何ですか?」と問い掛けると
 「それを相談に来たのですが?」と返してくる?

 これでは禅問答並みのやりとりで、前向きなやりとりにはほど遠いものでした。

【なんとかしたい、どうすればいい?】

 これに対するのが上記と同じように既に退職後の方でも
「この仕事で起業・開業したい、一国一城の主になるには何が必要か?」
「この仕事にすごく関心があります、どうすれば起業出来ますか?」
「今は起業に向けてこういう活動をしているがこれが最適なやり方ですか?」

 等のように、ある程度具体的な目標を持った状態で相談する、
自分なりの考えで行動を起こしたもののさらに改善策を求めてくるケースです。

 もちろん全てがこういったものばかりではなく、
なかには目標なのかあこがれなのか、単に流行に左右されているのでは?
といった根拠が薄弱なプランもあります。

 そうであっても
それなりに今の自分で出来る事出来ないことの区分は考えています。

 こういうパターンであれば弱点の指摘や改善策の提案や軌道修正等も
どんどん進みますから時間を友好的に活用することが出来るのです。 

【終わりに】

 まとめになりますが、
相談という業務上、まずは相談者から第一球を投じてくれませんと
こちらには投げ返すボールがありません。

 ストライクでなくてもいい、暴投でもいいのでまずは初球は
相談者から投じて欲しいのです。

 今、起業なり再就職を真剣に考えているならば
相談する内容を具体的に、明確にしてからの来所をお願いしたく。
それが双方にとって有意義なやりとりの機会を得ることになるのです。

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寺田淳
専門家

寺田淳(行政書士)

寺田淳行政書士事務所

 起業・独立や転職、再就職を考えるシニア世代に対して、現時点での再就職市場の動向や起業する際の最低限の心構えを始め、私自身が体験した早期退職から資格起業に至るまでの経験やノウハウを紹介します。

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