求人情報 ~55歳からの求人案内を見て
【はじめに】
起業にしても転職、再就職にしても
相談の際になかなか本音を言わないもののひとつに
「第二の仕事を目指す本当の理由」があります。
多くは「やりがいのある仕事」を口にしますが
やりがいは人それぞれです。
おカネ=年収があがることが一番のやりがい?
肩書が付く事、又は今より上がることがやりがい?
社会から認められる、称賛されることがやりがい?
責任ある仕事を任されることがやりがい?
どれがいいとか悪いという話ではありませんが、
問題なのはやりがいを絞り切れていない点です。
人の役に立ちたい(けれど)おカネも欲しい
好きなことを仕事にしたい(けれど)役職は欲しい
シニア世代が一念発起して第二の仕事を目指す
その際にはやりがいにも順位を付けておきたいものです。
同時に複数のやりがいを求めるということは
2つの異なる目標をノルマとされる営業職のようなものです。
どっちつかずで本来の力を発揮出来ず、結果も出ないまま…
これでは元も子もありませんね。
おカネを稼ぎたいなら地位に拘らない
肩書が最優先なら会社の規模や収入は我慢する
名の通った会社には入れたらどんな仕事でもいい
かなり極端な例えを書きましたが
このくらいの覚悟、または腹をくくって考えないと
何時までも同じところで足踏みをするだけです。
ただでさえシニア世代には許された時間は限られているのですから。
今回は特に50才以降で定年を待たずに
今の仕事を離れて新しい仕事に就きたいと考えている方を
対象に考えてみました。
【心構えの紹介】
第二の仕事を目指す場合に忘れてはいけない事、
それが再就職でも転職でも、起業・独立でも言えることですが
満足出来る結果に至った方に共通する特徴は以下の通りでした。
1)プライドを捨てる、忘れる
2)他人を妬まない、他人と争わない
3)他責にしない、結果は全て自己責任と腹をくくる
4)過去に固執しない、過去と比較しない
以上は概ね内面的な心構えですね、
外からは見えにくい個人の資質のひとつです。
これを変える、乗り越えるのは自分自身でしか出来ません。
【心構えの紹介2】
次は外部との関係におけるポイントです。
1)身だしなみには常に気を遣う
2)挨拶を徹底する~年下にも自分から
3)笑顔を意識する 笑顔を身に着ける
4)時間、約束は厳守 規則正しい生活リズムを維持する
言葉にすると当たり前すぎる当たり前のことです、
でも、これが実際に身に付いていると自信を持って言える方は
どれだけいるでしょうか?
【心構えの紹介3】
1)意識のメリハリをつける
2)外部の声を過度に意識しない
3)第三者の意見は聞くこと、但し依存はしない
4)周囲から孤立しない 友人、家族とは緊密な関係を高める
5)最初の目標を安易に変えない、忘れない
6)決断の時に至って迷わない、躊躇しない、比較しない
最後の項目はどちらかと言えば
起業・独立直後に大きく関わってくる項目です。
特に想定外の出来事に直面した際にこの項目が障害になります。
この際に過剰に意識し、迷うことで最初の決意が鈍ったり、
じっくりと練ったはずの計画に不安を覚える原因となります。
前述した2つの心構えに問題があればあるほど
この3つ目の心構えが大きくい揺らぐのはある意味必然と言えます。
【終わりに】
最近のニュース記事を見ますと、
定年前、早ければ40代で起業・独立を目指す方が増加中とあります。
決断が早ければ、修正ややり直しの時間に余裕があります。
ですが、ここに挙げたような心構えに問題ある場合は、
そこを修正、克服していかなければ何度やっても同じ結果にしかなりません。
結果的に転々と職を変えるということは、
宮仕えでも起業でも決していい評価にはなりません。
セカンドキャリアを考える際には
ここに挙げた心構えを意識して行動を始める事、
決して無駄ではないと私は考えます。