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今やセカンドライフは20年計画で考える!?

寺田淳

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【今日のポイント】

 2月1日付の日経新聞夕刊に、 「セカンドステージ:生涯現役、助走が肝心」
という特集記事が掲載されていました。

 私が取り扱う第二の人生、第二の仕事の考えに相通じるものがありましたのでここに紹介したいと思います。



【まずはこれまでの経歴の見直しから】

 この記事によりますと、定年を迎える60才以降の人生をどう迎えるか、まずはサラリーマンであれば在職中に自分の職務経歴を洗い直しましょうとありました。 仮に40代としても既に20年以上の職務経験を積んでいる訳で、その中で得意だったもの、成功したもの、苦手だったものなど等、経歴の分析をするのです。 それに加えて、5年、10年後の想像できる範囲での自分のポジションや会社の業績等を推論することで、今後自分が何を優先していくべきかを考えましょうというものでした。

 さらに、今後の方向性を確定出来たならば、在職中からその目指す仕事に求められる、又は必須の資格取得の為の時間を用意すべきともありました。 

 所謂起業向けの講座の受講から、公的資格取得の為のセミナーに参加するなど、背水の陣とは言いませんが、プライベートと、今の仕事以外の時間を設けることで、モチベーションの向上と維持にも効果的になると私は考えます。

 事実私も将来の人生を託す仕事の為に資格取得を目指した際には休日には最低4時間、最長で8時間は資格取得の為の勉強に時間を費やしました。 当時は20代で独身でしたし、中核営業所勤務でしたから同世代の「遊び盛り」が数多く勤務していましたから彼らからの誘惑を断つために、早朝から図書館へ「避難」して勉強を続けました。 出張時にも勉強道具一式を携えて、仕事を終えた後に、仕事に出るまでの朝の時間に勉強をしてきました。 目標があったためにそれが苦痛には感じず、一定のリズムとなってからはごく当たり前の日常になりました。

 詳細は既に私のブログ等で書いていますので省きますが、行政書士の資格取得を目標に決めるまでは自分の職務経歴を見直し、自分の強みと弱みを自分なりに分析したり、かなりの時間を事前にかけていました。 

 どういう選択をするにせよ、今の自分を構築しているのは、過去の自分(とその歴史)であるという事実は軽視できないと思います。


【今や40歳がスタートライン!?】

  記事はさらに続きます、セカンドステージを考える為に「40代になったら20年計画を立てる。」ことが推奨されています。

  定年後の働き方としてここでは 4つのカテゴリーに分類していました。
 縦軸が「雇用」と「独立・自営」から成り、横軸は「前職・その周辺分野」と「新規分野」となっています。

  例えば雇用希望で前職かその周辺分野でというならば、これまで培ったスキルや人脈が活かせるとなります。
 他に独立・自営希望で前職・周辺分野を希望すれば?
 新規分野で独立・自営すれば?
 新規分野で雇用を希望すれば?    この4分野に分けられていました。

 それぞれの選択肢の中には得手不得手が混在していますから、それを客観的に比較検証していくために、40才から20年間をかけて見定めるべきというものでした。

 意味合いは異なりますが、私も起業・独立や転職・再就職を考える際に最初に尋ねることは、以下の点です。
 
 好きなこと
 得意なこと
 出来ること
 やりたいこと

 貴方が今目指す第二の仕事は この4つを満たしていますか? という質問です。

 この中から、最低でも3つが含まれていないと、スタート後に悔いを残す可能性はかなり高い、というのが私の経験から得た答えです。

 私もこの仕事を始めた時は「60才になったら考えること」をテーマにしたのですが、早々に「60才で即行動に移れるために」をテーマに切り替え、55才から考える~50代になったら考える~と、どんどんスタートラインを前倒しにしていきました。 

 全くの偶然ですが、今年は奇しくも「40代、40才になったら」をテーマにする予定でした。

 仕事面でも、家庭内でも、親子関係でもゆるぎない責任者、当事者になる40代になった時から、定年後、老後を計画的に迎える為の支度を始める。 今や第二の人生、第二の仕事の為の「マラソン」のスタートラインはここまで引き下げられたことを、40代の方はしっかりと認識し、この事実に向き合って頂きたいものです。

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寺田淳
専門家

寺田淳(行政書士)

寺田淳行政書士事務所

 起業・独立や転職、再就職を考えるシニア世代に対して、現時点での再就職市場の動向や起業する際の最低限の心構えを始め、私自身が体験した早期退職から資格起業に至るまでの経験やノウハウを紹介します。

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