持ち家か?賃貸か?
ファイナンシャル・プランナー(FP)が何をする人なのか、あまりご存知ない方も多いのではないでしょうか。
FPには弁護士や税理士の様な「専任業務」すなわち、FPでなければできない業務はありません。
一般的にはFP○級、やCFP、AFPといったFPとしての資格試験に合格し、あるいは認定を受けた人がほとんどですが、こうした資格や認定を受けていなくてもFPは名乗れてしまうのが実情です。
また、FPの資格者、認定者でも企業に属している人もいれば、独立して事業・業務を行っている人もいます。
本来FPはクライアント・お客様の利益・メリットを最優先して業務に当たるべきだと思いますが、企業にに属しているFPはどうしても「企業の利益の実現」を宿命づけられていることもあり、必ずしもお客様の利益最優先にはならないのが実際のところではないでしょうか。
銀行や証券会社、生保、損保に所属している人も知識としてFP資格を受験している人も少なくありません。
こうした実情の中、どのように信頼できるFPに出会うかも重要になってくると思います。
「独立系FP」の多くが行う業務に「家計診断・見直し」があります。
老後2000万円問題が話題になりましたが、老後にいくら必要かは人それぞれです。
自分はいくら必要なのかは、実際にシミュレーションしてみないとわかりません。
そのシミュレーションの中心になるのが「家計のキャッシュフロー表の作成」と「改善計画の策定」です。
なんとなく「大丈夫だろう」と考えるのは危険です。
同じ会社にいる10年、20年先輩が大丈夫でも自分が大丈夫とは限りません。
同じくらいの収入の友人知人が大丈夫でも自分が大丈夫とは限りません。
資産状況や普段の生活の仕方、老後に希望する生活のあり方などは全員違うからです。
「家計のキャッシュフロー表」を作成することで、
・現在可能な予測で、自分の家計、老後資産は枯渇しないか
・枯渇しないならばどの程度余裕があるのか
・枯渇するならばどのように対策する必要があるか
などを確認できます。
もちろん、将来の予測は様々な事情で変化する可能性があります。
その時にはまた見直し必要がありますが、ベースがあれば見直しも容易です。
そして、これらはなるべく早めに行ったほうが良いでしょう。
資産が枯渇する恐れがない場合でも、どの程度の生活レベルを維持すればよいかわかります。
シミュレーション結果を意識していることで家計収支も意識するようになるでしょう。
資産が枯渇する恐れがある場合、早めに必要な資産形成に着手することで改善することができます。
時間があればあるほど、改善の効果も出やすくなります。
ある程度の年齢に達してしまっていたとしてもあきらめるわけにはいきません。
有効に活用できていない不動産を処分する、自分自身や配偶者を合わせた世帯年収を増やす方法ないか模索するなどの対策が必要になることもあります。
日常の家計の小さな見直しだけで対応できる場合は良いのですが、大掛かりな対策が必要な場合、実行までに時間がかかるケースもあります。
家族との話し合いが必要なケースもあるでしょう。
将来の不安を払拭するためにも、あなたのことを親身に考えてくれる信頼できるFPを見つけ、相談する価値があると思います。