金相場価格デイリーコメント週間まとめ(11/17〜11/21)
ファイナンシャルプランナーの水野崇(CFP認定者/1級FP技能士)が、金・貴金属買取を全国展開している「なんぼや」HPに、平日は毎日「金相場価格」の専門家コメントを提供しています。
今週の金相場価格の振り返りとして、1週間のデイリーコメントをまとめました。
金相場価格・今週(10/6〜10/10)のデイリーコメント
■10月10日(金) 9:00
金価格 21,516 円(前日比 -97円)※1g
2025年10月9日(木)のNY金先物は反落となりました。このところの連騰の反動で下落幅は大きく、5営業日ぶりの値下がり。イスラエルとイスラム組織ハマスは、パレスチナ自治区ガザでの戦闘について、トランプ米大統領の和平案の第1段階に合意。ガザ停戦および人質捕虜交換合意に承認したとイスラエル首相府が発表しました。ハマスは拉致した人質全員を解放し、イスラエルは収監している多数のパレスチナ人を釈放する。外国為替市場では、ドル円は1ドル=153円台と円安ドル高がさらに進んでいます。円安加速の背景には、自民党の高市総裁が就任したことで、日銀は利上げをしにくくなるとの見方が広がっていることが挙げられます。今週1,500円近く上昇した国内金価格ですが、ドル建て金価格の反落を受けて、利益確定の売りで10月2日(木)以来の値下がりです。
■10月9日(木) 9:00
金価格 21,613 円(前日比 +172円)※1g
2025年10月8日(水)のNY金先物は大幅続伸となりました。4営業日連続の上昇で過去最高値を更新しています。米政府機関の一部閉鎖は8日目に突入。最大70万人の政府職員が自宅待機する中、トランプ米政権は政府職員への給与を支払わない可能性を検討していると伝えられました。トランプ大統領は「われわれは国民の面倒をみる」としつつも、「一部は実際に世話を受ける価値はない」と発言。政府閉鎖中の全職員の給与を保証しない可能性に触れ、民主党に対しては「米国民を人質に取って党の利益を優先している」と批判しています。東京市場ドル円は152円台中盤の水準。国内金価格も連日で過去最高値を更新しています。
■10月8日(水) 9:00
金価格 21,441 円(前日比 +365円)※1g
2025年10月7日(火)のNY金先物は続伸となりました。上昇は3営業日連続です。米政府機関の一部閉鎖が長期化することへの懸念から、金相場は安全資産として幅広く買いを集める展開。最高値圏に位置しながらも、大きく下押しする場面がなく、相場格言通り「押し目待ちに押し目なし」の状況です。外国為替市場では引き続き円売り・ドル買いの流れ。自民党新総裁の高市氏は日銀の利上げに否定的と見られ、日米の金利差に着目した円キャリートレード目的での円安ドル高が加速し、ドル円は152円近辺に迫る場面がありました。過去最高値を更新し21,000円を超えた国内金価格は、ドル円の円安推移を追い風に、早くも次の大台:22,000円が視野に入ります。
■10月7日(火) 9:00
金価格 21,076 円(前日比 +521円)※1g
2025年10月6日(月)のNY金先物は続伸となりました。米政府機関の一部閉鎖を受けて、トランプ米大統領は数千人規模で連邦職員を解雇する意向。つなぎ予算の採決で反対票を投じている民主党に対して、ハセット国家経済会議(NEC)委員長は「厳しい措置」を取るだろうと述べ、譲歩を迫るために強硬手段を取る構えを示しました。国内では、10月4日(土)の自民党の総裁選の結果を受けて、円安、株高が加速。新政権の積極政策による財政悪化への懸念が円売り要因となり、外国為替市場でドル円は約2ヶ月ぶりの水準である1ドル=150円台に乗せています。東京株式市場では、日本初の女性首相が誕生することへの期待感から日経平均株価が終日上げ幅を広げ、前日比2,000円を超える大幅高で一時史上初の48,000円台をつける場面がありました。国内金価格は、ドル建て金価格の上昇とドル円が円安に振れたことで、上昇ペースを早めています。
■10月6日(月) 9:00
金価格 20,555 円(前日比 +539円)※1g
2025年10月3日(金)のNY金先物は反発となりました。米政府機関の一部閉鎖が続いていることから、この日予定されていた米雇用統計の発表は見送りに。政府機関閉鎖が長期化することで、10月28日(火)〜29日(水)の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げも見送られる公算が高まっています。国内では、10月4日(土)に実施された自民党の総裁選挙で高市早苗氏が新総裁に選出。開票直前まで小泉進次郎氏が優勢と見られていただけに、週明けの金融マーケットではポジティブサプライズの値動きが予想されます。次期政権による経済対策への思惑から、「高市トレード」の再始動で重点政策の関連銘柄を中心に資金を集める展開が想定され、日経平均株価は史上最高値をどこまで更新するか注目です。国内金価格は、ドル建て金価格の反発を受けて最高値を更新し、上げ幅を広げています。
【メディア情報】水野崇(CFP/1級FP技能士)が金・貴金属買取の「なんぼや」に金相場価格のマーケットコメントを提供
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