金相場価格デイリーコメント週間まとめ（8/4〜8/8）

ファイナンシャルプランナーの水野崇（CFP認定者/1級FP技能士）が、金・貴金属買取を全国展開している「なんぼや」HPに、平日は毎日「金相場価格」の専門家コメントを提供しています。


今週の金相場価格の振り返りとして、1週間のデイリーコメントをまとめました。

金相場価格・今週（8/4〜8/8）のデイリーコメント

■8月8日（金） 9:00

2025年8月7日（木）のNY金先物は反発となりました。トランプ米大統領は、8日付で辞任するクーグラーFRB理事の後任に、米大統領経済諮問委員会（CEA）のスティーブン・ミラン委員長を指名すると発表しました。ミラン氏は「関税による大幅なインフレは予想していない」と語り、利下げを積極的に支持する可能性が高いと見られます。パウエルFRB議長の後任として、ウォラーFRB理事が最有力候補として浮上。ウォラー氏も利下げを支持しており、9月16日（火）〜17日（水）の米連邦公開市場委員会（FOMC）で利下げを再開するとの見方が一段と強まったことで、外国為替市場でドル売りが優勢に。ドル円は円高ドル安方向で推移しており、国内金価格の上値を抑える要因となっています。


■8月7日（木） 9:00

2025年8月6日（水）のNY金先物は反落となりました。1日（金）の米雇用統計を受けて米国の利下げ期待が高まっており、下値では買いが入りやすい状況に。前日まで3営業日連続で上昇していたことから、この日は利益確定の売りに押され、小幅ながら前日比マイナス圏で終了しています。金相場は高値圏に位置しながらも、積極的な上値追いには至らず、依然としてレンジ相場での推移が続きます。過去最高値の更新には、新たな材料待ちといったところでしょう。ドル円も方向感に乏しい状況から147円台で小動き。国内金価格は17,000円台中盤に位置しています。


■8月6日（水） 9:00

2025年8月5日（火）のNY金先物は3営業日連続で続伸となりました。発表された米ISM非製造業景気指数が事前予想より弱く、トランプ関税の影響から雇用指数が悪化。景気の先行きへの懸念が強まり、9月FOMCでの米連邦準備制度理事会（FRB）の利下げ期待から金相場は上昇しています。外国為替市場では、このところのドル売りが一段落し、ドル円は147円中盤から後半の水準。国内金価格はドル建て金価格の値上がりと為替の円安推移で、価格が押し上げられやすい環境です。このまま高値圏での推移が続けば、7月23日（火）につけた過去最高値の更新も期待されます。


■8月5日（火） 9:00

2025年8月4日（月）のNY金先物は続伸となりました。米連邦公開市場委員会（FOMC）を欠席し辞任を表明したクーグラーFRB理事について、トランプ米大統領 は「FRB理事のポストが一つ空く。とても喜ばしいことだ」と述べました。トランプ氏が新たに指名する後任理事は、2026年5月に任期が終了するパウエルFRB議長の次の議長に就任する可能性があることから、米連邦準備制度理事会（FRB）の独立性が脅かされるリスクに懸念が高まっています。先週末の米雇用統計を受けて、9月FOMCでの利下げを織り込む動きで、外国為替市場でドル売りが優勢。ドル円は、一時146円台中盤をつける場面がありました。国内金価格は17,000円台で推移しています。


■8月4日（月） 9:00

2025年8月1日（金）のNY金先物は反発となりました。発表された7月の米雇用統計は、市場予想を大きく下回る結果に。さらに5月と6月の就業者数も大幅に下方修正され、マーケットではネガティブサプライズの動きが見られました。雇用統計の内容から米国の労働市場が減速していると受け止められ、景気動向への警戒感で株式市場では売り注文が広がり大幅下落。外国為替市場ではドル売りが加速し、ドル円は150円台から147円台へと、3円幅を超える円高ドル安が進行しています。トランプ米大統領は、今回の雇用統計で過去の就業者数が大幅に下方修正されたことについて、「政治的に操作された」と主張。労働省の担当局長に解任を命じたとSNSで明らかにしました。国内金価格はドル円の円高推移に伴って、上値が抑えられています。


【メディア情報】水野崇（CFP/1級FP技能士）が金・貴金属買取の「なんぼや」に金相場価格のマーケットコメントを提供


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