金相場価格デイリーコメント週間まとめ（4/28〜5/2）

ファイナンシャルプランナーの水野崇（CFP認定者/1級FP技能士）が、金・貴金属買取を全国展開している「なんぼや」HPに、平日は毎日「金相場価格」の専門家コメントを提供しています。


今週の金相場価格の振り返りとして、1週間のデイリーコメントをまとめました。

金相場価格・今週（4/28〜5/2）のデイリーコメント

■5月2日（金） 9:00

2025年5月1日（木）のNY金先物は大幅続落となりました。前日の米GDP発表後からの流れを引き継ぎ、金相場は売りで反応。4月30日（水）〜5月1日（木）に開催された日銀の金融政策決定会合では、市場予想通り政策金利の据え置きが決定されました。経済成長率の見通しについては、トランプ米政権の関税強化に伴う世界経済の減速懸念で国内企業も影響を避けられないとして、前回予測を大きく引き下げています。年内の追加利上げ期待が後退したことで外国為替市場で円売りが進み、東京市場ドル円は1ドル=145円台中盤と円安ドル高方向で推移。国内金価格も上値が重くなっています。


■5月1日（木） 9:00

2025年4月30日（水）のNY金先物は続落となりました。発表された2025年1〜3月の米国内総生産（GDP）速報値は、年率換算で伸び率が-0.3％となり、3年ぶりのマイナス成長。1月20日（月）にスタートしたトランプ第2次政権の相互関税政策への懸念が広がる中で、関税を回避しようと企業が前倒しで輸入を大幅に増加させたことが背景にあります。GDP速報値で米国経済の減速傾向が示されましたが、4月2日（水）に相互関税を発動する前の経済動向であり、トランプ米大統領はバイデン政権による失政の結果だと主張。発表直後の株式市場は下落で反応したものの、その後は持ち直し前日比プラス圏で取引を終えています。GDP速報値の結果を受けて、金相場は売り優勢の展開です。


■4月30日（水） 9:00

2025年4月29日（火）のNY金先物は反落となりました。中国が米国から輸入するエタンに対する125％の関税を免除したことが伝えられ、米中貿易摩擦の緩和期待を受けて金相場は売りが優勢となりました。トランプ米政権は、5月3日（土）から発動予定の自動車部品への25%追加関税に関し、米国で自動車を生産する場合は関税負担を免除とする、自動車メーカーへの負担軽減策を発表しました。トランプ米大統領は、就任から100日目の節目に合わせ大規模な集会を開催。その中で、「歴代大統領の中で最も素晴らしい100日間のスタートだった」と自画自賛するも、米国内の支持率は低迷しており歴代最低を記録。相互関税による米国経済の悪影響も目立ち始め、今後は他の分野でも軽減策を適用させ、徐々に関税品目が縮小していくことが予想されます。


■4月29日（火）

コメント休み


■4月28日（月） 9:00

2025年4月25日（金）のNY金先物は反落となりました。トランプ米大統領が推し進める相互関税政策については、インフレ圧力にさらされる企業や消費者への影響も無視できず、米国内から日に日に反発が強まっています。4月上旬に米国債の債券価格が急落（利回り急騰）したことで、「トランプ米政権は米国債金利を人質に取られた」と表現する市場関係者もおり、ここにきてトランプ氏は強硬姿勢を軟化させる可能性を示唆。中国に対しては、米中貿易摩擦の緊張緩和に向けた話し合いに応じるよう求めていますが、一方の中国は米国側の関税取り下げが先とし、米国への反発姿勢は変わらず。米中貿易交渉は依然として平行線をたどっている状況下で、第2次トランプ米政権は発足から100日足らずで早くも行き詰まりの様相を呈しています。


【メディア情報】水野崇（CFP/1級FP技能士）が金・貴金属買取の「なんぼや」に金相場価格のマーケットコメントを提供


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