金相場価格デイリーコメント週間まとめ（2/17〜2/21）

ファイナンシャルプランナーの水野崇（CFP認定者/1級FP技能士）が、金・貴金属買取を全国展開している「なんぼや」HPに、平日は毎日「金相場価格」の専門家コメントを提供しています。


今週の金相場価格の振り返りとして、1週間のデイリーコメントをまとめました。また、現在のドル建て金価格参考レート（XAU/USD）はこちらでご確認いただけます。

金相場価格・今週（2/17〜2/21）のデイリーコメント

■2月21日（金） 9:00

2025年2月20日（木）のNY金先物は反発となりました。トランプ米大統領の相互関税政策を受けて金を買う流れは継続し、安全資産としての需要の高まりからドル建て金価格は過去最高値を更新しています。関税で米国のインフレ進行が懸念されますが、金はインフレに強い代表的な資産でもあり、インフレヘッジ目的での金投資にも世界的な関心が高まっています。外国為替市場では円買いドル売りが進み、ドル円は1ドル＝149円台前半〜中盤の水準。日銀の追加利上げ観測が円高進行の要因に挙げられ、2025年7月に実施される参議院選挙前の利上げを市場で織り込む動きが見られます。ドル円は2024年12月3日（火）につけた148円台後半が直近の下値目処。国内金価格は20MAにサポートされ堅調な推移です。


■2月20日（木） 9:00

2025年2月19日（水）のNY金先物は反落となりました。1月28日（火）〜29日（水）に開催された米連邦公開市場委員会（FOMC）の議事録が公表され、米連邦準備制度理事会（FRB）参加者全員が政策金利据え置きを支持した内容が明らかになりました。FRBメンバーはトランプ米政権の関税政策や移民規制強化などの影響に伴い、米国のインフレが根強いことから2%物価目標に対する上振れリスクについて指摘。追加利下げ判断にはさらなる物価動向の確認が必要との見解が示され、FRBの利下げ慎重姿勢を再確認した格好です。ドル円は151円台で方向感がなく、国内金価格は15,000円台での推移が続きます。


■2月19日（水） 9:00

2025年2月18日（火）のNY金先物は大幅上昇で反発となりました。米国とロシアの外相会合がサウジアラビアで開催され、ロシアとウクライナの戦争終結に向けた協議が行われました。会合後の会見でロシアのラブロフ外相は「会合はとても有意義だった」と述べましたが、ウクライナ側の反発が強いことでトランプ米大統領とロシアのプーチン大統領の首脳会議の日程が決まらず、地政学リスクが意識され安全資産として金が買われました。ドル円は方向感がなく151円台後半から152円ちょうど近辺で推移。国内金価格は上値追いが期待されます。


■2月18日（火） 9:00

2025年2月17日（月）のNY金先物はワシントン誕生記念日（プレジデンツデー）で休場でした。週間のドル建て金価格は7週連続で値上がりし、上昇トレンドを継続する底堅い展開。トランプ米政権が導入を宣言した相互関税政策への警戒感が高まる中で、安全資産として金が選好されやすい地合いが続きます。外国為替市場でドル円は151円台前半に位置し、足元で円高ドル安傾向が強まっています。背景には日銀の早期利上げ観測が挙げられ、早ければ5月の追加利上げが見込まれる状況。国内金価格に影響する為替の動向にも注目です。


■2月17日（月） 9:00

2025年2月14日（金）のNY金先物は反落となりました。17日（月）はワシントン誕生記念日（プレジデンツデー）で米国市場が休場となるため、3連休を前にした利益確定の売りが強まり、金相場は下げ幅を拡大する展開でした。2月に発表されたCPIやPPIといった重要なインフレ指標が強く、FRBの利下げ期待は大幅に後退。そんな中、14日（金）の米小売売上高が予想以上の減少となったことを受けて、外国為替市場ではドルが売られています。ドル円は152円ちょうど近辺まで円高が進んだこともあり、12日（水）、13日（木）に最高値を更新した国内金価格は売り材料が多く、上昇トレンドは一旦小休止です。


【メディア情報】水野崇（CFP/1級FP技能士）が金・貴金属買取の「なんぼや」に金相場価格のデイリーコメントを提供


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