金相場価格デイリーコメント週間まとめ（2/3〜2/7）

ファイナンシャルプランナーの水野崇（CFP認定者/1級FP技能士）が、金・貴金属買取を全国展開している「なんぼや」HPに、平日は毎日「金相場価格」の専門家コメントを提供しています。


今週の金相場価格の振り返りとして、1週間のデイリーコメントをまとめました。また、現在のドル建て金価格参考レート（XAU/USD）はこちらでご確認いただけます。

金相場価格・今週（2/3〜2/7）のデイリーコメント

■2月7日（金） 9:00

2025年2月6日（木）のNY金先物は反落となりました。このところの金相場は連日高値更新を続けてきたことで、一旦利益確定の売りに押された格好です。7日（金）は米雇用統計の発表と日米首脳会談が予定され、内容を見極めたいとする投資家の様子見姿勢が強まったことも上昇一服の要因に挙げられます。外国為替市場では円買いドル売りの流れが続き、ドル円は一時151円台中盤をつける場面がありました。日銀の次の利上げタイミングについて当初は7月見通しが有力視されていたものの、ここにきて早ければ5月にも追加利上げが実施されるのではといった見方が広がり、日銀の早期利上げ観測からドル円は円高方向にシフトしています。国内金価格はドル円の影響を受けますので、為替の動向にも注目です。


■2月6日（木） 9:00

2025年2月5日（水）のNY金先物は3営業日続伸となり、前日までの流れを引き継ぎながら過去最高値を更新しました。トランプ米政権による関税政策動向に振らされやすいマーケット環境が続きますが、金相場は米中両国の関税発動が主な買い手掛かり。米中の貿易戦争に対する懸念が強まる中、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席の会談が予定され、何らかの進展が期待されます。関税警戒への一服感から外国為替市場ではドル安が強まり、ドル円は円高方向で推移、一時1ドル=152円台前半をつける場面がありました。国内金価格は15,000円台で底堅い値動きです。


■2月5日（水） 9:00

2025年2月4日（火）のNY金先物は続伸となりました。トランプ米政権は4日（火）、中国からの輸入品に10％の追加関税を発動。一方の中国も、報復措置として米国からの輸入品の一部に対し、10日（月）より最大15％の追加関税を課すと発表。米中両国の制裁合戦に突入しています。第1次トランプ政権時にも米中の貿易摩擦が起こりましたが、トランプ米大統領は強行姿勢を崩すことなく、最終的には中国側が譲歩して決着した経緯があります。そのため、このまま関税引き上げ合戦に突入する可能性は低く、中国側が折れる形で最終合意を目指すのではと見られています。安全資産を求める投資家の高いニーズもあり、金相場は堅調な相場地合いです。


■2月4日（火） 9:00

2025年2月3日（月）のNY金先物は反発となりました。トランプ米大統領が発表した4日（火）発動予定のメキシコとカナダへの25％関税については、両国が米国との国境を安全に守るため国境警備強化など新たな措置を講じることを約束。これを受けて関税発動の1ヶ月延期が決定されました。早速、トランプ氏の揺さぶり外交が成功した形となっています。世界のマーケットは株式市場を中心に、関税戦争への懸念からやや大きめの下落が見られるものの、市場ではトランプ氏の関税は一時的との楽観的な見方もあり、冷静な投資家は下値を拾う動きが見られます。先行き不透明感は金相場の買い材料であり、国内金価格は連日の過去最高値更新です。


■2月3日（月） 9:00

2025年1月31日（金）のNY金先物は反落となりました。ドル建て金価格は取引時間中に過去最高値を更新する場面がありましたが、高値警戒感が意識されるとその後下落に転じ、前日比マイナスで終了しました。トランプ米政権は2月4日（火）からメキシコ、カナダへの25％関税と中国への10％の追加関税をスタート。今後も貿易相手国に対して、鉄鋼、アルミニウム、石油・ガス、医薬品、半導体など幅広い輸入品に関税を課すことを表明しており、トランプ米大統領による関税政策で米国のインフレが加速することへの懸念が高まっています。国内金価格は、過去最高値を更新しながら上昇基調が続きます。


【メディア情報】水野崇（CFP/1級FP技能士）が金・貴金属買取の「なんぼや」に金相場価格のデイリーコメントを提供


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