金相場価格デイリーコメント週間まとめ（8/19〜8/23）

ファイナンシャルプランナーの水野崇（CFP認定者/1級FP技能士）が、金・貴金属買取を全国展開している「なんぼや」HPに、平日は毎日「金相場価格」の専門家コメントを提供しています。


今週の金相場価格の振り返りとして、1週間のデイリーコメントをまとめました。また、現在のドル建て金価格参考レート（XAU/USD）はこちらでご確認いただけます。

金相場価格・今週（8/19〜8/23）のデイリーコメント

■8月23日（金） 9:00

2024年8月22日（木）のNY金先物は続落となりました。ドル建て金価格は最高値水準に位置しており、本日のパウエルFRB議長講演を控えた利益確定の売りに押され、やや大きめの値下がり幅となっています。外国為替市場でも金相場同様、ドルを買い戻す動きが見られました。東京市場ドル円は1ドル＝146円台前半で推移しています。マーケットの関心はFRBの利下げ幅に移っていますが、パウエル議長が大幅利下げを示唆することがあればサプライズとして受け止められる可能性がありそうです。国内でも植田日銀総裁の答弁に注目が集まっています。


■8月22日（木） 9:00

2024年8月21日（水）のNY金先物は反落となりました。注目されていた米労働省年次改定の発表前後でドル円相場が乱高下。2009年以来の大幅下方修正を受けてドルが売られ、1ドル＝144円40銭台まで円高ドル安が進む場面がありました。雇用市場の厳しさを示していることで、米国の9月の利下げ開始がほぼ確実視される結果となっています。23日（金）には、国会閉会中集中審議での植田日銀総裁の答弁と、ジャクソンホール会議講演でのパウエルFRB議長発言が予定されています。発言次第では、株式市場と為替市場を中心に大きな影響を及ぼす可能性があるため、マーケットは様子見姿勢が強まっています。


■8月21日（水） 9:00

2024年8月20日（火）のNY金先物は4営業日続伸となりました。ドル建て金価格の過去最高値更新は継続しています。21日（水）に発表予定の米労働省年次改定について、大幅な下方修正が予想されることから市場の警戒感が一段と高まっています。米雇用市場の悪化予想はFRBの大幅利下げ観測につながり、日米金利差の更なる縮小の可能性からドルが売られました。為替市場で円高ドル安が進行しており、ドル円相場は一時1ドル＝144円台後半をつけています。ドル円の日足チャートでも、円高方向へのトレンド形成が見てとれます。国内金価格は円高要因で上値を抑えられ、13,000円前後の水準で揉み合いの様相です。


■8月20日（火） 9:00

2024年8月19日（月）のNY金先物は3営業日続伸となりました。ドル建て金価格は過去最高値を連日更新しています。23日（金）にパウエルFRB議長のジャクソンホール会議講演を控えており、利下げ見通しが示されるとの期待感から押し目買いが継続しています。今後はFRBの9月利下げを織り込む動きが進んでいくことになりますが、弱すぎる経済指標が続けば景況感の悪化を伴うことから、金相場とは対照的に株式市場ではネガティブな反応も予想されるでしょう。13,000円台を回復した国内金価格は、7月17日（水）につけた最高値13,743円が上値目処として意識されます。


■8月19日（月） 9:00

2024年8月16日（金）のNY金先物は大幅続伸となりました。FRBの9月利下げ見通しが支援要因となって相場を下支えし、ドル建て金価格は終値で過去最高値を更新しました。経済指標では概ねインフレ鈍化を示す結果が続いていますが、16日（金）の米住宅着工件数も予想を下回ったことでドルが売られ、ドルと逆相関関係にある金は上値を伸ばす展開となっています。次回の米FOMCは9月17日（火）〜18日（水）に開催されますが、FBRが利下げに踏み切ることが確実視されています。市場の注目は利下げ幅に移っており、0.25％になるか0.50％になるかといったところが次の焦点です。国内金価格も堅調な展開が見込まれます。


【メディア情報】水野崇（CFP/1級FP技能士）が金・貴金属買取の「なんぼや」に金相場価格のデイリーコメントを提供


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