【ノー残業デーではなく「残業OKデー」をつくりませんか?】

斉川貴子

斉川貴子

テーマ:マインド

組織コミュニケーション支援コンサルタントの斉川貴子です。
今回は、日頃私が考えていることを書いてみました。


「今日は早く帰ろう」と思っていたのに、気がつけばもう定時。

「あと少しだけやっておこうかな」
「明日の分も少し進めておこう」

そんなふうに仕事を続けているうちに、気がつけば30分、1時間……。

「今日も残業になっちゃったな」となること、よくありませんか?

もちろん、仕事が忙しい日もあります。
急な対応が必要になることもあります。

でも、もし「残業できること」が当たり前になっていたら、知らないうちに仕事のペースも、それに合わせていませんか。

私の「残業OKデー」という考え方には、ちょっとしたきっかけがありました。

研修などで企業様にお伺いすると、定時になると上司が「もう時間だから、早く帰ってね」と声をかけている場面を目にすることがよくあります。
そこにいつも私は違和感を感じていました。
そんな中、ある経営者の方から「コミュニケーションというより馴れ合いな雰囲気で仕事をして、当たり前のように残業をする働き方には、どうしてもモヤモヤする」という本音を伺いました。


馴れ合いでダラダラして時間内に仕事が終わらない・・・。
それなら、
働き方・仕事への取り組み方を変えて、集中して仕事に向かうことで能力が発揮され、生産性も上がるはず。
「残業をなくそう」とするだけではなく、残業がない日を当たり前として、残業する日を決めてみたらどうだろう?

例えば、1週間のうち1日だけ「残業OKデー」をつくる。
それ以外の日は、定時で仕事を終えることを目指します。

「今日はここまで」と時間が決まっていれば、仕事の優先順位を考えたり、集中して取り組んだりするきっかけになります。

「これは今日やる仕事かな?」
「もっと簡単にできる方法はないかな?」
「AIに任せられることはないかな?」

そんな小さな工夫が、仕事の効率を高めることにもつながります。
そして、仕事が終わったら、自分の時間も大切にする。

家族と過ごす。
好きなことを楽しむ。
勉強をする。
何もしないでゆっくりする。

こうした時間も、決して「仕事とは関係のない時間」ではないと思います。
心身を整え、また気持ちよく仕事をするための大切な時間です。

もちろん、業種や仕事の内容によって、毎日定時で帰ることが難しい場合もあります。
だからこそ、残業する人・しない人を個人の意識だけで分けるのではなく、「私たちの会社は、どんな働き方をしたいのか」を組織全体で考えてみる。

そのための一つの方法として、「残業OKデー」を試してみるのもいいのではないでしょうか。

「ノー残業デー」ではなく、
「残業OKデー」をつくってみませんか?

まずは1週間、あるいは1か月。
試しに「残業OKデー」をつくって、仕事の進め方や時間の使い方がどう変わるのか、みんなで振り返ってみる。

うまく回らなかったとしても、最低3ヶ月は続けてみましょう。
前例がないこと、経験がないことを行うことは、当然最初はうまくいかないことも多いからです。
経験や学習していないことは脳回路のシナプス(情報を伝えあうネットワーク回路)ができていないため途中でやめたくなります。
脳回路のシナプスが強化されるのは3ヶ月かかるとも言われています。
(これが3日坊主で続かないことにつながるのです)

失敗と改善を繰り返し、一つひとつ問題・課題をクリアしながら時間をかけて体制を整えていけば良いのです。
大切なのは、制度をつくることだけではなく、「もっと気持ちよく、効率よく働くにはどうしたらいい?」と、組織全体で考えてみること。

小さな一歩から、働き方は変えていけるかもしれません。

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斉川貴子
専門家

斉川貴子(司会)

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◆組織コミュニケーション支援コンサルタント企業の情報の流れや人間関係を改善し、風通しの良い働きやすい環境づくりをサポート。組織の現状を把握しながら研修の企画・実施、経営者の方々への伴走サポート。

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