【人に話す事は有効なアウトプット】
こんにちは。
組織コミュニケーション支援コンサルタントの斉川貴子です。
仕事では、相手に何かを伝える場面が数多くあります。
指示をする、注意をする、意見を伝える、依頼をする、など。
そのとき、私たちは「何を伝えるか」に意識が向きがちです。
しかし、同じ言葉でも、相手によって受け取り方は変わります。
例えば、
「それ、前にも言いましたよね」
「普通はこうしますよ」
「でも、それは難しいですね」
これらの言葉は、話している本人にとっては事実を伝えているだけかもしれません。
ところが、聞く側には「責められている」「否定された」「自分の考えを受け入れてもらえない」と感じられることがあります。
ここで大切なのが、「自分はどういうつもりで言ったか」だけでなく、「相手にはどう聞こえたか」を考えることです。
例えば、
「それ、前にも言いましたよね」
ではなく、
「以前もお伝えした内容ですが、もう一度確認しましょう」
「普通はこうしますよ」
ではなく、
「今回はこの方法が適していると思います」
「でも、それは難しいですね」
ではなく、
「現状では難しいので、○○という方法ならできそうです」
このように、相手を否定する言葉から、事実や代替案を伝える言葉に変えるだけで、会話の印象は大きく変わります。
もちろん、仕事では言うべきことを伝えなければならない場面もあります。
だからこそ必要なのは、「何も言わないこと」ではありません。
伝えるべきことは、きちんと伝える。
そのうえで、相手がどう受け取るかまで考えて言葉を選ぶ。
それが、ビジネスにおけるコミュニケーションの力です。
話し方は、単なる伝達の技術ではありません。
相手との信頼関係をつくり、仕事を前に進めるための大切なビジネススキルです。
したがって、日常の会話ではアナウンサーのような正しい言葉遣いばかりを意識するよりも、
相手がどう受け止めるかまで考えられる伝え方のほうが遥かに役立ちます。
今日、誰かに声をかけるとき。
「私は何を伝えたいのか」だけではなく、
「この言葉は、相手にどう聞こえるだろう?」
ほんの一瞬立ち止まって考えてみませんか。


