見た目だけ磨いても声や話し方が伴っていなければ「期待はずれ」な印象に
組織コミュニケーション支援コンサルタントの斉川貴子です。
今回は皆さんの悩みで多い「言いたいことが伝わっていない」理由と伝えるためのテクニックのお話です。
大人数の前で話す時のことではなく、日常の会話を前提とした内容です。
「ちゃんと伝えたはずなのに、思っていたように伝わっていなかった。」
仕事をしていると、このような経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
実は、コミュニケーションには大切な前提があります。
それは、「伝えた」と「伝わった」は別物だということです。
例えば。
皆さん、林檎を思い浮かべてください。
どんな林檎を思い浮かべましたか。
赤いリンゴ?
それとも、青林檎?黄色い林檎?
大きな林檎、小さな林檎、半分に切られた林檎を思い浮かべる人もいるかもしれません。
同じ「林檎」という言葉を聞いても、一人ひとり頭の中に浮かぶ映像は違います。
言葉とはまさに、このようなものです。
私たちは、自分の経験や価値観をもとに言葉を受け取り、自分なりのイメージをつくっています。
したがって、話した本人と聞いた相手では、頭の中の映像が少しずつ違っていることがあるのです。
だからこそ、仕事では「伝えること」よりも、相手と同じイメージを共有できているかが重要になります。
では、どうすれば「伝わるコミュニケーション」に近づけるのでしょうか。
ポイントは3つあります。
① あいまいな表現を具体的にする
「早めにお願いします」ではなく「11時までにお願いします。」
「簡単にまとめてください」ではなく「A4用紙1枚に要点を3つまとめてください。」
数字や期限を加えるだけで、認識のズレは大きく減ります。
② 相手に説明してもらう
「どのように理解しましたか?」
「進め方を教えてもらえますか?」
相手の言葉で説明してもらうことで、ズレに早く気づくことができます。
③ イメージを言葉にする
「この資料は、お客様が3分で内容を理解できるイメージです。」
「ゴールは、初めて見る人でも迷わず判断できる状態です。」
完成形を言葉で共有すると、相手は目指す方向をイメージしやすくなります。
コミュニケーションの目的は、話すことではありません。
相手と共通認識をつくることです。
「伝えたのに伝わらない」と感じたときは、相手の理解力を疑う前に、「相手の頭の中には、私と同じ映像が描けていただろうか」と考えてみてください。
言葉は、相手の頭の中にイメージを描くためのものです。
そのイメージが重なったとき、初めて「伝わった」と言えるのではないでしょうか。
ぜひ、3つのことを意識して話してみてください!


