【クレーム対応の基本の「き」】
部下や同僚、家族・パートナーの良いところ、言葉にして褒めていますか?
家族にはいつも心の中で感謝しているし、
部下には褒めるよりも厳しい言葉で気持ちを奮い立たせている。
というのであれば、少しやり方を変えてみましょう。
まず、相手の良いところや感謝の気持ちは言葉にすることは鉄則です!
「そんなことは口にしない。言わんとしている事を察しろ!」の日本男児の昭和初期の時代ではありません。
部下や同僚に対しても、時には厳しい言葉も必要ですが
その前に褒めてこそ厳しい言葉が相手の心に届くものです。
そう、ここがポイントです!
最初に褒めてこそ厳しい言葉も相手の心に届きます。
厳しい言葉ばかり最初から言っていては相手の心に言葉が入っていかないのです。
「自己肯定感」という言葉をご存知ですか。
最近ではよく耳にする言葉ですから、どんな感情かはわからなくても「自己肯定感」という言葉は一度や二度は
聞いたことがある方は多いでしょう。
自己肯定感とは
自分のあり方を積極的に評価できる感情、
自らの価値や存在意義を肯定できる感情
(出典 実用日本語表現辞典)
自己肯定感は6つの感から成り立っています。
①から順に整い完成します。
これを一本の木に例えると分かりやすいです。
①自分には価値があると思える感覚・・・木の「根っこ」の部分
②ありのままの自分を認める感覚・・・しなやかな「幹」
③自分には出来ると思える感覚・・・伸び伸びとした「枝」
④自分を信じられる感覚・・・イキイキとした「葉っぱ」
⑤自分で決定できるという感覚・・・「花」
⑥自分は何かの役に立っていると思える感覚・・・「実」
(参考 中島輝「自己肯定感の教科書」より)
まず、木の根の部分である<自分には価値があると思える感情=自尊感情>が
しっかりしないと木はぐらついてしまいます。
根をしっかりと張ることから全ては始まります。
根がしっかりと張られてこそ、暴風雨にも耐えられるのです。
『自分はこのチームの中で仕事をする価値がある』と思える感覚を持たせてこそ
厳し言葉も受け止められるようになるのです。
その為にも、リーダーは相手の良いところをまずは褒めてあげることです。
誰でも良いところはあります。
仕事の成果を上げた時だけではなく、些細なことでも褒めることから始めましょう。
「いつも挨拶の声がいいね。〇〇くんの挨拶でやる気が出るよ」
「笑顔がいいね」
この記事を読んでくださり、「今更こんな事わかっているよ」と思っているかもしれませんね。
分かっているのと、出来ているのは別です。
意識して小さな事から褒めてください。
褒める言葉を多くすることにより、部下の仕事の取り組み方に変化が表れることでしょう。
それは、家庭でもパートナーとの関係でも同じ事です。
今まで感謝や良いところを口にしなかった人がいきなり褒めだしたら
「何か後ろめたいことがあるのか」と疑われるかもしれませんから
大袈裟ではなく、些細なことから感謝の気持ちを言葉にしていくと
笑顔が絶えない関係でいられるでしょう。